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河童 マキ
河童 マキ
novelistID. 47428
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choose me prease part1

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あんなに好きだった

笑顔も声も行動も

今ではこんな憎い

こんな未来望んでなかった

お前も望んでなかったよな


なぁ、マキ









「一馬っお昼だよぉおおーー」

昼のチャイムと同時にいつも一馬の教室に太陽がやってくる。

まぶしく一馬には手の届かない存在であった。

この前までは

「マキ、相変わらず元気だな。」

「今日は屋上ねっ辰巳もすでに待ってるよ」

三人で弁当を食べるのが日課になったのはほんの一か月前の話だ。

その話はのちほどしよう。

「おいおい、ちょっと急ぎ過ぎじゃねえか?」

廊下を駆け抜けるマキについていく。

「だって、三人でいるこの時間が一番たのしいんだもん」

ぷくっとふくらました顔はとても愛らしい。

進んでくにつれて明かりが差し込んできた。

そして

「お、マキに一馬!おっせーぞ」

「ごめんごめーん」

ニカっと笑う男の名前は辰巳。

サッカー部に所属していて、女の子の狙いの的だ。

「あーあ、辰巳の顔はうぜぇな!俺イケメンって顔すんなよっ」

「なんだよー、見たんだぜ?一馬。昨日三組のクラスの愛華にこくられてただろっ」

「あぁ、ふったけどな」

一馬も辰巳も女にモテモテ。

「もぉー。2人してモテモテなんだからっ。マキは誰にも告白されませぇーん」

そう、マキは二人にとって妹的存在。

決して恋愛感情を抱いていない。はずだ。

「マキに近づいてくる悪い男なんてぶっとばしてやるぜっ」

明るい笑顔で辰巳は言う。

「おいおい、それは辰巳の事じゃねえか?」

こんなくだらない毎日がたまらなく好き。

毎日平和に続けばいいと思っているのは三人とも同じであろう。






そんなある日





いつものように一馬とマキが屋上に駆け抜けていく。

「たつっ…み?」

二つの背中が見えた。

「よっ!今日からこいつも仲間にいれていいか?」

小柄でサラサラした黄色の髪。

淡く甘い香りがする。








「相沢愛華です、よろしくね」












「愛華!?」








そう、一馬がふった女。

愛華であった。






三人の運命の歯車が動き出す




作品名:choose me prease part1 作家名:河童 マキ