アンチエイジングで置き忘れた
06〜12歳で自分の老いについて考える訳も無く、
13〜18で老ける人も、
19〜22で自分を維持したいと思う人もいない。
ほとんどの学生は、その後、働き始める。
社会と契約すると、もれなく枷が付いてくる。
さあ、はめてみよう。
お金も貰えてしまうよ。
鎖も小銭もジャラジャラである。
懐古主義とは関係なしに、エイジングは進む。
背負うほど重くなる。
私たちは皆、ものすごいスピードで落下しているのだ。
話題のパラシュートとジャラジャラを交換してみた。
なるほど、ソフトランディングできそうだ。
両サイドの壁に杭を打ってひっかかってみよう。
少し休憩したい。
地面が見えてきた。
ポケットに入れていた理性がない。
どこだっけ。
ああ、杭のところにひっかかったままだ。
だから私は子供なのか。
作品名:アンチエイジングで置き忘れた 作家名:TRANSPARENT