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スターサインプリキュア☆

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第16話「スター・バースト最高幹部!我が名はフィラメント!」



「…どいつもこいつも役に立たぬ者ばかり…。」
私はボソッと呟きながら私有地である図書室で資料の整理をしていた。
私の体は拒否反応を示す以前の状態に戻ったが…今最も気がかりなのはお嬢様だ。
私がようやく動けるようになってすぐに様子を見に行ったが…どうも様子がおかしかった。

「バルジ…!!お嬢様に何をした!?」
私は力なく倒れているお嬢様を見て動揺した。
「お、俺は何も…!本当ですって!俺がここに入れられた時には既にあいつが…!」
「フィラメント…。」
「お嬢様…どうしてこんなところに…さぁ、早くお部屋へ戻りましょう。」
「ダメ…これは父の命令なの。あたしがプリキュアに負けたからあたしはここで罰を受けなければならないの。」
「お嬢様…し、しかし…」
「…っ!」
「お嬢様!?いかがなさいましたか!?」
「おい!どうしたんだよ!」
「私ハ…ブラックノ娘…メシエ…父ノ言ウ事ニハ従…ウ。」
「お嬢様…?」
「コノ世ガ闇二染マルマデ…アトワズカ…。」
「お、おい、メシエ!おいってば!」
「……あ…れ?あたし…今何て…?」
「…。」

お嬢様からはブラック様に近いオーラを感じ取った。
私は目を閉じて昔の事を思い出す。
「ブラック様…!お願いです!あの者達をライエとウォルフを…どうかお連れ戻し下さい!
彼らはプリキュアに唆されただけなのです!私だけでは…私だけではブラック様をお守り出来ません!
今ならまだ間に合います!だからどうか…っ!」
「だーまーれぇぇぇぇぇええええ!」
ドォォォォォン―――……
「くっ…ブラック様!!!」
「私を裏切ったあの者共…消し去ってくれるわぁぁあ!」
ゴゴゴゴゴゴ……
「ブラック様!ブラック様――――!!」

私は生まれた時からずっとあなたの傍にいました。
だから…あなたへの忠誠心を捨てる事なんて出来なかった…。
それからはお嬢様をお守りする事が私の使命になった。ブラック様が力を発揮出来ない間、大切なお嬢様を慈しむ事で全てを忘れられるような気がした。
お嬢様はブラック様の娘…。分かっているのに。
父親であるブラック様の元を離れる事なんて無いと…分かっているはずなのに。
何故か胸騒ぎがするんだ…。お嬢様がここからいなくなってしまうような…そんな不安がして堪らない…。
そうだ、全てはプリキュアのせいだ。
プリキュアがいなければ私の体が…心がこれほど痛む事はなかったのに。
仲間や愛する人を奪われることも奪われそうになる不安も感じる事はなかったのに。
全ては…全てはプリキュアのせいだ!プリキュアさえいなければ…いなければ…
この手で消してみせる。必ず…!!
私は本を無造作に机に置き、図書室を後にした。