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6205回目が

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踊り場はとても奇妙だ。とても奇妙なかんじだ。後に先に同じ階段を下りていく者は皆一度このあたりで立ち止まって考えるのだろうか。
ーー転げるか飛び込むか。
案外すぐに目的地へ到着するかもしれない。もしくはしないかもしれないが、下りるにしても落ちるにしても、それは着いてみなければ分からないことである。
1段足を踏み外してやることさえ面倒で煩わしいと思っているのか将又どこかに先の見えぬことへの恐怖心があるのか、それが私には出来なかった。私には出来なかったわけである。疲れて息苦しくなっても足首を捻っても私はその眼前の一段を降り、また次の一段へ足をかけていった。

果たしてあとどれほど降りれば良いのか。どこへ向かっているのか。着けば始まるのか着けば終わるのか。そんなことを脳裏に浮かべたり沈めたりしながら降りた。躓いたり遠回りをしたりして降りた。
やがて見える柔らかな光の先が、それが、人の終わりへ続いているということは降りきってみないと分からないことであった。またその時点でそれを伝える術はない。

作品名:6205回目が 作家名:mK