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漂流漁船

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あいうえお魚群探知機は大変優れていて大陸棚を破壊する力があった。隊長は叫ぶ。「君の体格はあさがおだ!」彼曰く、大陸棚を破壊する力は体格と深く関係している。体格のイメージがぼやければぼやけるほど魚群のイメージを損なってしまい結果として大陸棚を破壊できない。

数ある建築会社の中でも大陸棚を餌食に飛び込んでくる贅肉のついた建築会社の社長は漁船団にとっては格好の獲物である。そこで社主たるあさがおは体格のことを嘲り笑い「これは体格ではありません。タオルというのです。よく覚えておけうすのろ。」といった。「こんなところは糞だ!」タオルは言った。タオルが人格を持ってスケールをまして僕らを脅迫するかもしれない。こんな漁船に乗っていたらたちどころに大陸棚が海中面から突き出して群島を組織して僕らを取り囲みそしてどこへもいけなくして、その後に僕らをどうかしてしまうかもしれない。どうかするとはここでは精神的におかしい、おかしくなるということを意味している。突然「以心伝心」という言葉が思い浮かんだ。同じようなことを明日の今ここでも誰かが同じよう考えているのではないかという観念に借られ、それを証明するためにここから一歩も動いてなるものかとおもった。

「ブイをおろせ!」と僕の変わりに契約社員のタイ幕僚長が叫んだ。彼以外にもみんな同じ考えを持っていた。「ここから少しも動いてはならぬ」とみんなぼそぼそ呟いていた。ブイをおろすために機動力のある宇宙輸送船C-5877fが到来し、支持を表明しますといって去っていった。この支持を表明しますという言葉に勇気付けられたか、勇気付けられていないかははタオルが知っていた。あいうえお魚群探知機は心を真っ二つにする効果を持っていた。タオルはあいうえお魚群探知機を作動させるとこれは俺のものだといった。彼は宇宙輸送船C-5877fから多額の賄賂を受け取った疑いで後日逮捕されるつもりだった。この多額の賄賂をみんなに分け与えないことで彼は贈収賄の容疑よりももっとおもい罪に問われるだろうとみんなで説得した。なぜならあいうえお魚群探知機は贈収賄で得たお金をエネルギー源として動くからである。

彼の心はC-5877fに則られ、この治外法権の漁場から彼の心を簒奪してしまったということは国際問題であるとタイ幕僚長が述べてくれた。まったくその通りだ。どうにかしてこの僕らの心を取り乱すタオルと格闘し逮捕を阻止しなければならない。あさがおは体格の癖ににやついていた。「お前ら全員共謀だぞ。地獄の責め苦を味わうぞ。」とのたまった。われらは海中に突き出したオールを次々に半分に割った。これはストレス発散のためだった。

あいうえお魚群探知機とふきのとう式ガス検知器を手に持ち「我々は言われなき罪で裁かれますが完全に無罪であります」と叫んだ。彼らは漂流してから12年経過していたが未だに瀬戸内海よりあきらかに外側を漂流している。あいうえお魚群探知機は食料だって飲料水だって供給してくれし、愛や感動も供給してくれたが警察に追われているという妄想を打ち消してはくれない。あいうえお魚群探知機のために瀬戸内海より外側がもとより大海原なのかあたかも大海原だったのかわからない。
作品名:漂流漁船 作家名:nekopoo