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叙々苑

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ヤク中は嫌いだマザファカーと叫びながら街中を駆けていると叙々苑が視界に入ってきた。お前はさ。ステレオなんぞ鳴らして五月蠅いんですよ。何を言ってるのいっつもいっつも磁石の作用で音波がね。振動の波長ですよ。デスコばっかいってるんじゃないよ。耳は傾けているかマザファカー。白昼堂々の絶叫には効果があった。恥ずかしく穴に隠れたい気分だった。そこへ白髭を蓄えたホーチミンが、トイレのドアを開けるといつもそこにいたので頭を悩ませた。サッカーばっかり蹴ってボールをやるんじゃないよ。トイレはデスコではなくホーチミンはデスコにはいかない。だから武装ゲリラ農民を指導するんだろう。三段論法だ。穴から落ちた糞尿を豚に食べてもらう環境に優しい便所だという。もちろんデスコとは関係ないマザファカー。発振現象だよ60Hzだろうが50Hzだろうが関係ない。人体には有害なんだろうが。叙々苑のJはJapanのJなんだよ。まさしくそうなのだ。ラジオじゃあAMでありFMなのだ。最近はやりのアイドルグループ「ドアを蹴破って党病院に入院させ隊」の音楽だ。音楽療法、電波遠隔治療気だ。いまどきJOAKDTVだ。日の丸だ。ロダンの考える人だよ。一日はこうして始まっていくんだ。教養に満ちた変調波がまさに発せられて。まさしく思い通りに優れた電波の精神活賦作用だ。涙があふれた。
作品名:叙々苑 作家名:nekopoo