君の後ろを ~過去~
不安
大好きな淳くんとも別れ、早くも1年。
うちは、新たな出会いを見つけた。
裕太だった。
裕太も、ネットで知り合った人で、
最初の認識は、面白くて、優しい人。
優や、淳くんの事を話したら、
「辛かったんじゃね」
といってくれた。
それが、同情だとしてもうちにはうれしかった。
ある日突然。
「俺、佑香と分かり合える存在になりたい。
付き合ってください」
って言うメールが。
友達としか思ってなかったうちにとっては、
驚きだった。
答えは、はい。
裕太とも連絡手段は、メールのみ。
いくら、中距離恋愛だといってもさすがに辛い。
そんなことを思ってたとき。
裕太との連絡が途切れ途切れになった。
押し寄せてくる不安の波。
淳くんの時みたいには、なりたくない。
別れたくない。
嫌だ。絶対に。
千夏とか、みんな別れたらー?
って言うけど、そんな簡単に捨てれるものでもない。
でも、こんな寂しい思いをするくらいなら。
そうやって、自分との葛藤をしているときだった。
体育大会があったのは。
作品名:君の後ろを ~過去~ 作家名:Rest.