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fate/destruction

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プロローグ



聖杯戦争。
万物の願いをかなえる「聖杯」を奪い合う争い。

聖杯を求める七人のマスターと、
彼らと契約した七騎のサーヴァントがその覇権を競う。
他の六組が排除された結果、最後に残った一組にのみ、
聖杯を手にし、願いを叶える権利が与えられる。

勝利のためには、マスターか、そのサーヴァントを倒す。
もしくはマスターの令呪を無効化し,
強制的にマスターとしての資格を失わせることが必要となる。

なお、サーヴァントを失ったマスターと、
マスターを失ったサーヴァントが契約を交わし、
再び参戦する事も可能。
以上が聖杯戦争である。

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。
 降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、
 王国に至る三叉路は循環せよ」

小さな教室に響く声。

「閉じよ(満たせ)。閉じよ(満たせ)。閉じよ(満たせ)。
 閉じよ(満たせ)。閉じよ(満たせ)。
 繰り返すつどに五度。
 ただ、満たされる刻を破却する」

既に廃校と化したはずの教室。
そこには大きな魔方陣とその前に立つ少女。

「―――――告げる。
 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」

彼女が詠唱するたびに少しずつ魔方陣の光は増していく。

「誓いを此処に。
 我は常世総ての善と成る者、
 我は常世総ての悪を敷く者。
 汝三大の言霊を纏う七天、
 抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」

少女が叫ぶと魔方陣は大きく広がり、
中心に人の姿が浮き上がる。

それは、少女――私が求めていた屈強な戦士でも、
最強の魔術師でもなく、少し幼さの残った少女だった。


作品名:fate/destruction 作家名:すのう。