言の寺
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深淵たる宇宙の真空を彷徨い
燃え尽きた水の星越えて
生命の絶えた金の星越え
青い星を見つけた
大気圏突破
炎のエフェクトに包まれながら
光の速さに星の引きずり力を加速させて
僕はまっしぐらに
そこの窓辺に堕ちて行った
君が迎え入れるように
タイミングよく窓を開ける
僕は迷わず照らしたよ
下着姿のエンジェルを
嗚呼
宇宙を旅して来たのは
君に差し込むためだったんだな
ペル アスペラ アド アストラ
Per aspera ad astra.
困難を乗り越えて星へ……
僕は一筋の光線だったんだよ……
そこで目が覚めた
*****
ベッドから起き上がれない僕に
美しい背中を見せつけながら
からかうように君は言う
「アナタって朝日だったの?」
僕は真剣に答えた
「君が笑うならきっとそうだよ」