ちょっと大人の言霊遊戯Ⅲ
花冷え
桜舞う
チルハナ キレイ
そんなふうに
大好きな向日葵の季節を待たずに
散ってしまった…君
薄紅の頬染めて
少女のように
微笑む君は
ときに 妖艶に
その白肌を
晒しながら
花冷えの夜を
乱舞する
寒くはない?
淋しくない?
春なのに
季節が逆流するかのように
君が泣いているような気がして …ね
また君の見慣れた
文字を探して
受信ボックスを
覗いてみるけど
無垢な
君の前で
踏み込んでいけなかった
自分を悔やむよ
散り逝く
花びらは
君の溢れる
涙の嵐
掬っても
救っても
君の満足には
届かないんだ
ねぇ…
どこに行けば
君に
逢える の
作品名:ちょっと大人の言霊遊戯Ⅲ 作家名:遊花