こんにちは絶望
別に死にたいわけじゃない。
寧ろ死に対しては人一倍恐怖を抱いていると言っても過言ではない。
なのにリストカットをしてしまうわけは私にもわからない。
ある日母にリストカットの跡が見られてしまった。
見られた瞬間はしまったと思った。が、私の母は普通ならば言わないであろう言葉を私に向けた。
「リストカットなんて。ご近所さんになんか言われるか」
この一言を聞いて私は酷く絶望したことを覚えている。
悲しかった。辛かった。
母親なのに私の心配なんて全くしてくれはしなかった。
それから私の癖は酷くなっていった。
前はただ切るだけの感じだった。
だけど今は違う。
ゴリゴリと刃物を手首に押し付ける感じ。
これが堪らない。痛いけど、この痛みが快楽。
普通の人から見たらきっと私は頭が可笑しい。
だけど私は今日も、切る。
これからも切りつづけるだろう。
母が心配してくれるそんな日が来ることを心の何処かで期待しながら。