二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

Aに救いの手を_サイレント・キーパー(仮面ライダーW)

INDEX|11ページ/98ページ|

次のページ前のページ
 

捜査再開




捜査再開。
フィリップの不調もあって、情報収集は翔太郎と亜希子の聞き込みが主となった。
こうしている間にもサイレント・キーパーによる誘拐犯罪は深刻なものになっているかもしれない。
翔太郎と亜希子は効率性を考えて、手分けして捜査することにした。
聞き込み場所の割り振りとして、表通りや人の多い繁華街など、安全なところは亜希子が担当し、裏通りや人の少ない地区などを翔太郎が担当することにした。
亜希子も事件性の強い裏通りの捜査を強く希望したが、時間がなく手分けして捜査することになった今、亜希子一人に危険な場所を捜査させるわけにはいかない。
翔太郎なりの配慮だった。
「・・・・・・で? なんでお前がここにいるんだ?」
その翔太郎はげんなりした顔で横の人間に問いかける。
「それはこっちのセリフだ。何故俺が貴様と行動を共にしなくてはならんのだ」
翔太郎の横を不機嫌そうに歩く人物。
風都署刑事の真倉俊だった。
「刃野さんに探偵の相方が倒れたことを報告したら『あいつの力になってやれ』とか言われたのだが、全く納得がいかん。何故警察官である自分が一般市民の協力など・・・・・・」
真倉は仏頂面で何やらブツブツ呟いている。
「確かに猫の手は借りたいくらいに人手は欲しかったが・・・・・・まだ本物の猫連れてきたほうが役に立ちそうだせ」
「何か言ったか、いち市民?」
「いーえ何も、刑事さん?」
ふん、とお互いにそっぽを向く。
「で、探偵。これからどこをまわるのだ? とっとと説明するがいい」
無意味に尊大な態度をとる真倉。
「この、エラそーに・・・・・・っ!」
そう言いながらも、えーっと、と手帳を確認する翔太郎の行動が彼をハーフ・ボイルドと称される要因の一つであるともいえる。
翔太郎は手帳のページを開くとある住所を指差す。
「この先の教会、清風教会だな」