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吉葉ひろし
吉葉ひろし
novelistID. 32011
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いのち

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ふと自分の生まれたことを考えてみた。科学的に考えれば、父と母がいたからであるが、たった1度の命を考えると、神様が沢山の命のもとを持っていて、適当にばらまいているのではないかと思うようになった。だとすると、現在の日本に生まれて幸せだったように思う。
 その時代だけを経験する者には過去は歴史で、未来は想像で考えるだけなのだが、自分の生きた時代は戦争がない。貧しさはあったが、豊かになろうとする希望があった。これからの日本は決して希望が持てるとは考えにくい。
 運良く生まれ変わることが出来るとすれば、過去の自分の記憶が少しでも残っていて欲しい。もしも苦しい時代になっても、幸せを思い出したいからである。
 生まれて幸せを感じなくては生きる意味がない。もしも、毎日が不幸であっても、過去の幸せを思い出すことが出来るだけでも、きっと明日への生きる力になる様に思う。
 くだらないこと書いているなと感じます。でも、自分の人生が1度だけって、何となく、もっとあって欲しいと思う。やりたいこと、やり直したいこと、老いを感じる年になると考えてしまいます。きっと病気にでもなればまた違った考え方になるかもしれません。
 

作品名:いのち 作家名:吉葉ひろし