永久に
「空の彼方」
あの日君は僕にささやきかけたね
覚えてるかい?
あの日のこと
遠い空の彼方に五万と散らばる星々の世界を
僕に見せたいと
君はそこから来たのだと言ったね
遙か遠い時の彼方
どこまでも終わりのない星々の世界から
遠い空から見たこの世界は
暗い夜空にぽつんと浮かぶ
手に取ったら壊れてしまいそうな
小さな小さな青いガラス細工
そんな遠い世界を僕に見せたい
と
それを見たら自分がどんなにちっぽけな存在か気づくだろう
それを見たら世界がどんなに広いのか気づくだろう
……そう
だから君に見せてあげたい
あの広い世界を
君に
僕はそこから来たんだ
あの遠い世界から
暗くて透明な空の彼方から