恋の結末
変なスタートを切った山登りだがようやく目的の山登りを始められた。
登っているといってもそれほど高い山では無いし、坂も緩やかなものだから楽だ。
おかげで会話も弾む。
「景色が綺麗だね」
「綺麗なお花が一杯あって目移りしちゃう」
そろそろお腹がすいてきたなあ。
丁度いい大きさの切り株を見つけた俺達は一旦食事を取ることにした。
僕はショルダーバッグからおにぎりを一つ取り出す。
「うん。朝、ちょっと時間が無くてね」
「む……なぜ変態と安芸の食べ物が一緒なんだ」
「仕方ないから弁当を少し分けてやろう」
「たっくん、私も弁当あげるよ」