Tadの「なんちゃって留学記」 2008.6.29~7.14
向こうから二人連れが歩いてくる。
背の高い細身の男性と、少しふくよかな男性。
ん?
手をつないでいる。
うつろな眼差しで時々見つめあうふたり。
バンクーバー初日の大通りで最初に遭遇したのがゲイだったというのもインパクト強すぎ。
これらの風景を日本語の解説を入れながら一人でビデオに収めている東洋人の姿というのも、現地の人にとっては奇妙な光景だったに違いない。
挙動不審で連行される前に家に戻った方が良さそうだぞ。
滞在先であるDevera houseの間取りをご紹介しよう。
6人家族が暮らすには十分すぎる広さの2階建て一軒家。
2階には大きなリビングダイニングとキッチン、夫婦と子供たちの個室がある。
1階には留学生用の個室が3部屋。
ベッド、勉強机、クローゼットのみの殺風景な部屋だが留学生にとっては充分だ。
共用のバス・トイレとリビング風のスペースにはテレビ、冷蔵庫、トースターなどが完備。
大きなソファとテーブルもあるので、
他の留学生とのコミュニケーションもここで充分に取れそうだ。
リビングは母屋とつながってはいるが独立した出入り口もあり、
プライバシーが適度に保たれている。
ガイダンスで聞いたところによると、シャワーは一人10分以内、
酒類は控えめに(未成年はもちろん×)、門限は23:00くらい、
というのが一般的なホームステイ先のルールだった。
恐る恐るhost momに聞いてみると、意外な返答に驚く。
シャワー
Anytime OK! You are an only student.
(いつでもどうぞ。学生はあなたひとりだけよ。)
禁酒?
No way! I also love it.
(まさか!私もビール好きよ。)
門限
Curfew? Excuse me? How old are you?
(門限?何ですって?いったいあなたは何歳?)
つまりやりたい放題。
というわけで、Tadの2週間の快適なホームステイが約束されたわけだ。
作品名:Tadの「なんちゃって留学記」 2008.6.29~7.14 作家名:タマ与太郎