いつものように
「キレイだね、なんでこんなにも人間ってキレイなんだろ」
この声の持ち主、少年はにやりと笑いながら、少女を見下げる。
「…えっ、何言ってるの…」
「あっはっはー!!アンタが何言ってるのだよ!!分かる?穢れてる人間ほどキレイなんだよ?」
そんなのも分からないかと少年は手に持ってるあるものを回す。
「…!そ、それっ…、ナイフじゃないの!?」
「あはは、ばれた?そう、ナイフだよ?」
これ見てみる?と少年は少女にナイフの刃先を見せる。
「この先についているのはなーんだ?」
少年は少しの間、少女の表情の変化を楽しんでいた。
やっぱりみんなコレを見せたら表情が変わるよね。
俺はやっぱりこの表情を楽しみたいだけなんだなとふと思う。
でもこれが終わるともう面白くない…
「…ぶー!時間切れー」
いつものように言う。
「ってことなんだけど、マジでアンタ面白くないネ。まぁ表情に出してたのはよしとしよう」
「そして、アンタには顔見られちゃったからね…証拠隠滅しようかな?」
少年はいつものように”証拠隠滅”を行う。
そして1分後には少女は――――――。
少女には戸惑いの顔しかうかがえない。
”なんだそれ”
「もっと面白い反応してよー?」
そういうとおびえる少女。
あはは、なんなのこいつ、面白くない。
「役目オワリね、あとは…――――」
少年はあるものを空に掲げる。
それはギラリと光った。
「しんでもらおっか♪」
「いやあああああああああああ!!!!来ないでええええええええええ!!!」
こういうヤツいるよね、来ないでいってもいくのですが。
「そっか…来ないでか
でももう決めてんだよねー
ということで、じゃあね?永遠に眠れ―――」
そう少年が発したと同時に少女の胸にグサッとナイフが刺さる。
血しぶきがあがり心臓から血がどくどくと溢れ出す。
「…ご愁傷様でした…っと」
少年は最後に少女にもう一刺しをしてとどめを刺した。
いつものように。
「…でもなんか物足りないなぁ…」
そうして少年は新たな標的を探しに行くのである。
いつものように…――――――――ー