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「ぬくもり」という名の空き缶

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「ぬくもり」という名の空き缶を
君にあげた あの日の公園で
君は笑った いつまでも笑ってた
日が暮れるまで 笑ってた

あの日 君が見せてくれた笑顔と
あの日 君が見せなかった不安の
どっちがほんとの君だったのか
わからないまま時は流れた

きっと君のことだから
ぼくの気持ち知っていて
何も言わずに出て行ったんだろう?

そんな君のことだから
今も元気にしているだろう
ぼくはどうなんだろう…
そんなこともまだわからない


ぼくが君にあげたものすべては
「ぬくもり」という名の空き缶みたいだ
そう 一瞬だけあったかくて
なかみなんてものはなにもなかった

でもそれがあの日のぼくのすべてだ
今はそれを認めることができただけましになったろう?
そう言い聞かせながら
少しつよがりながら
今日も過ごしてる

きっと君のことだから
ぼくの未来のことなんか考えてくれて
出て行ったんだろう?

そんな君の予想通りの
ぼくになろうとしてるけど
もう君には会えなくて


きっと君のことだから
ぼくの気持ち知っていて
このまちを静かに
出て行ったんだろう?

そんな君のことだから
今も元気にしてるだろう
ぼくはどうなんだろう…
まだ忘れられなくて


「ぬくもり」という名の空き缶を
君にあげた あの日の公園で
君は笑った いつまでも笑ってた
日が暮れるまで笑ってたのに

「ぬくもり」という名の空き缶を
君にあげた あの日の公園に
君はいない もう君はいない
さよなら さよなら