人生いろいろ
ひきつづき20才・大学生のターン
「なぁ、お前これもう読まねぇー?」
押入れに頭を突っ込んで漫画本を物色する23才プー太郎。
(・・売る気だ・・・こいつ、ぜってぇ売る気だ!!)
「なぁなぁ、読まねぇんなら俺にく」
「やらん!!」
ベルトをひっ掴み押入れから引きずり出す。
働くどころか人様のモンを売っぱらおうとは何事か。
「あぢっ!畳で膝擦ったじゃねーか!!」
見るとちょっぴりGパンの膝がツヤっとしてしまっているが知ったこっちゃない。
このアホの親に代わって腐った性根を叩き直してやろうじゃないか。
「あ!あの棚の上のガンプラさぁ、やらねぇなら俺に」
ギンっ!!
ヤッちゃんも裸足で逃げ出す俺様の眼光を受けてみよ!更に1オクターブ低音で脅してやる。
「てめぇ」
「ど、どーしたよ洋平!顔に縦線入ってんぞ!腹イタか!?」
「・・・・・」
「もう帰れよお前・・・」