人生いろいろ
ちょっとまえの23才・プー太郎のターン
遡ること一時間。
『俺を売る』とゆー名案を思いついたプー太郎はご機嫌だった。
髪を手櫛で整えながら壁に掛けた鏡の前に立ってみる。
(ん、もし俺に姉ちゃんがいたら、絶対ジャ〇ーズに履歴書送ってるよな!)
よくわからない自信である。
『俺を売る』
なんて名案だろう。
だって、バイクは売ったら無くなってしまうけど、自分は無くならないし。
100円ショップの履歴書すら買えない自分にとって、元手0円だなんてオイシすぎるじゃないか。
とりあえず男前を上げとかないとな!
「しぃーー♪おーれたちはいつでぇもー♪」
風呂場の戸を開けながら鼻歌まで出てくる、自称<ジャ〇ーズだって夢じゃない>プー太郎23才であった。