中二病とパンピーの境界線は紙一重である。2
「ふん、貴様が大天使クレリオルか・・・」
「俗物め・・・貴様何物だ。」
「ふっ・・・聞くがいい!私の名はメリア=アズフレル!
貴様等大天使を倒す力を唯一手にしている存在・・・暗黒世界の頂点に立つ女王だ!!」
「暗黒世界だと・・・」
や、あのスイマセン暗黒世界なんですか。
やぁやぁ、元気かな君達。
俺は絶賛死亡フラグの真っ最中ってヤツだ。ふざけろ。
何でこんな事になっているかは正直言ってパンピーの俺にはまったく理解出来ない・・・訳では無い。
何故かって?そりゃ俺達が通っている倉光高校は約3つの派閥があるからだ。
一つ目は俺が多分?一番上位にある天界。二つ目は魔導師やら異能者やら人なんだけどすげぇ力持ってます系の人間界。ラストは俺達天界グループ・・・何か詐欺っぽい名前だなオイ、
いや今そんな事はどうでもいい。で、ラストが天界と相反する存在の暗黒世界ってヤツだ。
まぁ聞けば分かるとうり、悪魔やら妖怪やらそーゆう類の設定連中が集まる場所だな。うん。
で、
今の流れで読み取ってくれた方々はきっと俺にとって神様です。本当にありがとうございました。
「俗物・・・いや、塵が集まった集団の者が私に何ようだ。」
「ふふ・・・アハハハハ!この状況が分からないのぉ?私は貴様を唯一倒す事の出来る
存在なのよ!?そんな私が貴様に会いに来た理由なんか一つに決まってるじゃない!」
「貴様如きが我を倒すだと?フンッ片腹痛いは。」
「何時までその減らず口が出せるかしらねぇ!!」
「!?」
で、
まぁ、こんだけ会話が入れば分かるとおり彼女は・・・そーいえば名乗っていたな
えーっと・・・・・・あぁ、メリアだっけ?それじゃぁこれからはメリア氏と呼ぶ事にしよう。
彼女ことメリア氏はどうやら暗黒世界の女王らしい・・・
正直言って今の状況下でいっぱいな俺は他の派閥なんてものはどうでも良いのだが、
どうやらそのどうでも良いが今回の事件を回避出来なかった理由のようである。だって俺
こいつ知らないし。
そう。俺はメリア氏という存在をこの遊びを始める以前の問題でまず知らなかったのだ。
きっと俺の部下ちゃん達は知っているのだろうが、
先程言ったように俺はどうでも良いと興味が無かったのだ。
だからいくら「ワタシ敵アルヨー」と言われても知らないのだ。
しかも何だ?その新聞紙を丸めて表面に適当に色を塗って作った変な棒は。
いつもの習慣で思わずノってしまったがそんな小学生でももっと上手く作るだろとツッコミを
入れたくなるような低クオリティーの棒にとてつもなく驚く反応を返してしまった自分が
本当に恥ずかしいです。死にたい。
オイオイ、そんなに振り回すなって絶対ポッキリイッちゃうって。
既に何かふにゃふにゃじゃねぇかよ。やべぇよ棒さんのライフはもう0だよ。
棒さんが「HA☆NA☆SE☆」と叫んでる幻聴が聞えてくるよもう哀れだよ。
あ
「!?な!貴様何をした・・・!!!」
「そのような作りの悪い頼りない杖など我の結界から
発する波動でいくらでも粉砕出来るわ。俗物が我等天の者に勝てるわけが無かろう?」
「くっ!!!お、お、覚えてなさぁ~い!!!うわぁ~ん!!」
こうして俺は相手の自滅・・・いや、可哀相な棒さんの死去でなんとか命は免れた。
というか「覚えてなさい」と言われてもすでに顔に薄い靄がかかって
正直言ってそんなに覚えていないのが現状だ。本当にスイマセン。
それにしてもメリア氏は結局は何がしたかったのか俺にはまったくもって理解出来ない。
勝手にやってきてぎゃーぎゃー喚いて自分の武器と称する可哀相な新聞紙の棒を
自分で折ってしまい何もできないので立ち去るというめちゃくちゃ迷惑な行動をして
さっていった。というか棒を放置していいのかメリア氏。
・・・後にこの騒動がこれからの騒がしい日常の発端になってしまったと誰が思うだろうか。
作品名:中二病とパンピーの境界線は紙一重である。2 作家名:parumu