活字系男子
episode1:活字オトコ オレハナニヲヤッテイルンダ
高橋隆司(りゅうじ)はベッドの上で横になりながら絶え間なく黒い文字を目で追っては、右手でページをめくっていた。
もう今年に入ってから何冊目だろうか。
俺は世間で言うところの活字中毒だった。
日本中が浮かれた空気に包まれる正月から四ヶ月、俺の隣に積み上げられている本の多さは半端じゃない。百冊近くはある。
読み続けた。
そりゃもう全力で。
今年から高校一年になって、つい二週間前に入学式を向かえ、俺は華の高校ライフがスタートしたと言うのに、興味があるのは本。
恋愛や部活なんて俺の眼中には無い。
入ってこないし、別に入らなくていい。いや、いっそ入るな。
だって、活字が入るスペースのジャマになるだけだろう?
そんな感じだったから、周りの奴らがクラスになじんで、部活とかに燃えている中、当然俺に友達なんかできるはずも無く、浮いた存在だった。
でもそんなのどうでもいい。
負け惜しみとかそんなのじゃなくて本気で。
なぜなら俺には本があるからだ。
あー、自分でもちょっとやばいなって思ってるんだけどな。
けど仕方が無い。
中毒なのだから。
高橋隆司(りゅうじ)はベッドの上で横になりながら絶え間なく黒い文字を目で追っては、右手でページをめくっていた。
もう今年に入ってから何冊目だろうか。
俺は世間で言うところの活字中毒だった。
日本中が浮かれた空気に包まれる正月から四ヶ月、俺の隣に積み上げられている本の多さは半端じゃない。百冊近くはある。
読み続けた。
そりゃもう全力で。
今年から高校一年になって、つい二週間前に入学式を向かえ、俺は華の高校ライフがスタートしたと言うのに、興味があるのは本。
恋愛や部活なんて俺の眼中には無い。
入ってこないし、別に入らなくていい。いや、いっそ入るな。
だって、活字が入るスペースのジャマになるだけだろう?
そんな感じだったから、周りの奴らがクラスになじんで、部活とかに燃えている中、当然俺に友達なんかできるはずも無く、浮いた存在だった。
でもそんなのどうでもいい。
負け惜しみとかそんなのじゃなくて本気で。
なぜなら俺には本があるからだ。
あー、自分でもちょっとやばいなって思ってるんだけどな。
けど仕方が無い。
中毒なのだから。