時は残酷・・・
次の桜は観ることが出来ないと告げられた
心をズタズタに引き裂かれて
苦悩する時を迎えた…
想いは…言葉に出来ず
ただ、先の見えない…いや、先は見えて
一分の望みをも期待出来ないであろう
治療を受ける事にした…
日々、白い天井を眺めながら
強烈な副作用に耐え
朦朧とした時間を過ごしてきた
側にいて、君の手を握りしめていたかった
側にいて、髪を撫でていたかった
苦しみに耐える君を支えていたかった
一つだけ…想いを綴る
携帯へのメッセ-ジ
想いの詩を綴る…
ただ一つだけ…君の側に存在したのは
それだけだったね
君からの、メッセ-ジ…一言のメッセ-ジ
たった一言で、君の…今が理解できた
あれから、どの位の時が過ぎただろう
三回目の春を迎えようとしている
目を閉じて想う…
あの時の…君と出逢った、あの場所
君が僕に気づいた、あの瞬間を…
笑顔の素敵な…あの瞬間を
思い出さずにはいられない
時は残酷に過ぎて行く…