ココマ,たまねぎ,証明
ココマはコマの子。コココマはココマの子。コココマの子はココココマかというと、そうではなくてコネ。なぜなら、コココマの子は初めてできた女の子だったから。コネの子はココネかというと、そうではなくて、コロネ。なぜなら、コネの子には翼があったから。コロネの子はコマ。翼はないが元気な男の子。
<たまねぎ>
たまねぎを剥く。ひたすら剥く。無心に剥く。中に何かがあると信じて。自分が捨てている物の価値を理解せず、ただひたむきに捨て続ける。進んだ先には、きっと輝ける何かが待っていると信じて。しかし、何もあるわけがない。しかし、それで落ち込むわけでもない。それはそうだ。猿なのだから。
<証明>
私は狂っているのだろうか? いや、そんなはずはない。証明してみよう。例えば、このナイフで自分の太ももを刺そうとする。すると、刺さった時のことを考えただけで恐怖に身がすくむ思いだ。そして、ナイフを刺す。想像以上に痛い。私が狂っているのなら、こんなに痛くないはずだ。以上、証明終了。
作品名:ココマ,たまねぎ,証明 作家名:でんでろ3