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どんな人にも優しくあれ

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わたしは新聞を毎日読んでいる。
共感する内容も多いのだけれど
ある記事に違和感を覚えた。

そもそも〇〇新聞の「声」欄のその投稿を読んだときから
???のマークが大きく頭によぎった。

内容をかいつまむと
『 成人式のあの大雪の日に投稿者(10歳の子)は
 ピザを食べたくなったのでおかあさんさんに宅配ピザを
 頼んでもらったという。
 お店側は「雪なので時間の約束はできない」と伝えたが
 その10歳の子は食べたいので頼んでもらった。

 そして2時間以上経ったときに配達員が来た。
 全身びちょびちょの姿で震える手で
 お釣りを数えていたという。
 母親は申しわけなさそうに配達員にビールを渡し
 10歳の子はお菓子を差し出した。
 その投稿の最後には 
 「今度は天気の良い日に頼むから」・・・と 』

これを〇〇新聞では<ほっこりする話>として載せたのである。
届けて何ぼの宅配サービスなのだから客の心遣いは
無用かもしれない・・・と書いていた。
その子に思いやり???  どこがほっこりなのか。

わたしにしたら、あんな大雪の日に
わざわざ宅配ピザを頼むという母子の感覚が
全く理解できない。
子どもが食べたいと言ってもわたしは食べさせない。
運んでくる人の大変さを想像させてやめさせる。
子どもだってそのくらいの想像力を働かせて欲しいし
理解できないなら親が教えてやってほしい。

そして まず
「届けて何ぼの宅配サービスなのだから
 客の心遣いは無用かもしれない」
「若者は時給を越えた出会いを得た」・・・と
 
 こんなことを記事に書く新聞記者にはおおいに幻滅した。

作品名:どんな人にも優しくあれ 作家名:ゆう