中二病とパンピーの境界線は紙一重である。
中学2年生頃の思春期にありがちな自意識過剰やコンプレックスから発する、
一部の言動傾向を揶揄した俗語である。名前に中二と付くが、大人にも使われる。
伊集院光がラジオ番組『伊集院光のUP'S 深夜の馬鹿力』の中で用いたのが最初である。
「中」の字を「厨」で置き換えた厨二病という表記も見られる[1][2](厨房も参照)。
「病」という表現を含むが、実際に治療の必要とされる医学的な意味での
「病気」または「精神疾患」とは無関係である。
ウィキペディア参照。
俺の名前は沢崎武(さわざきたける)極々一般的な高校生である。
髪はその辺に居るような短髪で色こげ茶色。目の色は日本人特有の黒っぽいこげ茶だ。
俺の自己紹介はこの辺でいいだろう。話を戻すぞ。
・・・と、このように一般的には中学二年生時に発症する違う世界の住人になってしまう現象である。
上記のように病と書かれていながら全世界の人間全員が中二病である事を自身では
分かっているのに関わらず、それを納得せず
「俺には未知の力がある!」だとか「お、俺に関わるな!闇の組織がーうだうだうだ」とか
本気で思っているのだ。再度言うが実際はそんな事が無いと分かっているのに関わらずである。
で、
最近はそんな中二病も一般人に随分と伝染した世の中へと日々メディアは進化していき、
男子同士や女子同士はたまた男女で・・・
「くらえ!全てを燃やし尽くす我の力を!(笑)」
「ふんっ貴様の攻撃がこの闇の魔導師に効くと思ってか!!(笑)」
などと、一般人であるはずの集団までもが学校の放課中に身振り手振りをつけながら寸劇を行う事が
我が倉光高校(くらみつこうこう)に激震とも言える大ブームに発展してしまった。
そして、運が悪い事にそんな遊びに俺も正直言ってめちゃくちゃにのめり込んでしまい・・・
もっとクオリティーを上げようと十字のネックレスを持っていったり、
ネットでそれっぽいおもちゃの小さいナイフを持っていったり・・・
今思うとめちゃくちゃ金のムダ使いだった気がしてならない。
そして、そんな俺を見た周りのクラスメイトは普通の一般人の行動であれば
引くであろう俺の行動に「じゃぁ俺も(笑)」「私も買ってきたよー!」などとブームがさらに悪化。
しかも俺のクラスメイトが媒体となり、他のクラスメイトまでもが
小道具やら決め台詞やら最終形態は衣装までも用意するようになりそして・・・
「コラァ!!授業中に遊ぶんじゃない!沢崎ィ!!」
「えぇぃ!黙れ人間!我を沢崎などという偽名で呼ぶでは無い!我が名はクレリオル、
大天使の第一賢者である!!」
「「うぉおおおおおおクレリオル様ぁぁあああ!!」」
「「ステキぃー!!」」
「静まれ、天使達よ・・・天使である我らが悪魔のように粗相をするのは見苦しい事だ・・・」
「「はぁーい!」」
「もうヤダこの学校・・・俺実家に帰りたい。」
こうなった訳だ。正直言おうなんでこうなった。
俺はただクラスメイトと遊びとして始めただけなのに・・・気づいたら大天使だの
クレリオルとか言う名前が本当だの言うようになってしまっていた。
クラスメイトもクラスメイトで中二病遊びがヒートアップしすぎて今じゃクラスメイト全員が
制服を改造していたり手作りの衣装も身にまとったりなど確実に「あ、コイツ普通だ。」と
思わせてくれる子が一人も居なくなってしまった。
まぁ、原因は俺なんだけど・・・
で、
そんな俺は今人生最大?のピンチを迎えている・・・・・
作品名:中二病とパンピーの境界線は紙一重である。 作家名:parumu