もう一度
あなたは
うずくまる私にあなたは言った
立ち上がれ
自分の足で歩け
……自分で考えろ、と
あなたは何て冷たい人なんだろう
何ていじわるなの?
あなたは振り向かなかったね
私の手を取ろうとはしなかった
何てひどい人なんだろう
そう思ったのに
あなたは強い人
あなたは優しい人
あなたは傷ついた人
誰よりも
深く……
だから、言ってくれたんだね
そう……
あなたは誰よりも優しい
誰よりも強くて
誰よりも傷ついた人
あなたは人の痛みを知る人だから
あなたの言葉が私の手を引いた
あなたの言葉が私の背中を押し
もう一度立ち上がらせてくれた
今も忘れてはいないよ
あなたは私をもう一度歩かせてくれた
あなたは今も私の道を照らす
あなたは輝く太陽
夜道を照らす星の光
誰よりも強くて優しい
そして深く傷ついた
ひとりの人間