赤い日記帳
2/15水曜, 明け方。
昨日は要領が悪くて、早く帰れなかった。
バレンタインが間に合わなくて、不機嫌になってしまった。
これからは1月のうちに、買ったものを用意しておこうと思う。
手づくりはおまけに、週末まで待たせて。
ありさは、この歳で手作りなんて、というけれど、
買ったもので満足する男の人なんて本当にいるんだろうか。
そうやって、ひとりしか知らないから、私はだめなんだろう。
ティラミスはすぐ出来るから、当日のうちに終わって良かった。
彼は、スノボに行った。
あの人はどうしているだろう。
雨の日が来なくてもきみを思うよ
生まれる前から、ぎゅっと抱きしめた
頬に触れる あたたかな肌は
ひどく柔らかだったから
どうか無事に 生まれてきてね、と