シンクロニシティ
シンクロニシティ篇
【世界への認識】
今感じている世界
今暮らしている世界
自分だけが認識する世界
それが全てであろうか
勿論この世界に対する認識は
現実である
仮に別の世界が存在しても
認識は変わらない
それが幸せだから
仮に別の世界が存在しても
気付かない
気付けるような
たやすいものでもないから
【monstrous モンストラス】
monstrousと呼ばれる時代があった
100年前
人類の大半は死滅した
巨大なる戦争の結果
それでも人類は復興の道を進んだ
復興できたのも
長い戦争の最中に
個人を護る組織が生まれた事で
安心が生まれた
自害を選ぶ者がまだ多い世界
人間不信が残る世界でも
未来を見ない不安定な世界でも
仕事ができる環境まで復興した
失われなかった文明
そして地球は
戒めの時代を忘れないように
怪物のような
おそろしい
奇怪な時代を再度興さないためにも
いや、そんな時代があったことを象徴するように
その時代を
monstrous時代
地球を
モンストラス世界と呼ぶようになった