ナックル
俺はバスケ部に入っていた・・・
１年から続けてきたバスケだったが人数が多く・・・チームの実力も全国大会にたまに顔を出す実績のため・・・
俺はずっとレギュラーから外されてきた・・・だけど、そんな俺に最後のチャンスがやってきた・・・
監督「今からレギュラーを発表する・・・」
平田「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
監督「・・・・・・・平田・・・・・この５人のスタメンでいく！」
中学校最後の大会でレギュラーに選ばれた！
監督「平田！！」
平田「はい！」
監督「期待しているぞ！」
平田「は・・・はい！」
本当に嬉しかった・・・中学校最後の大会、全力で戦う！
そう思っていたのに・・・
そして過去から今へ舞台は・・・
？？「お〜い・・・平田！」
平田「・・・・・・あ？」
座って木に背中をうっつかせ煙草をふかす平田・・・
？？「入学式をサボるなんてお前・・・！」
平田「・・・・・誰？」
ハジメ「なにいってんのー？同中だった岡崎基だよ！」
平田「・・・・・・ご丁寧にフルネームでありがとよ・・・」
平田は立ち上がり、ハジメに見向きもせずに立ち去ろうとする・・・
ハジメ「・・・くっ・・・・・・なんなんだよ！お前。・・・なんでそんな風になっちゃったんだよ！」
平田「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・」
ハジメ「中学ん時はお前・・・」
平田は振り向きハジメの胸ぐらを掴む
平田「殺されて―のか・・・・・・あ？」
ハジメ「くっ・・・なんなんだよ・・・お前・・・バスケ嫌いになったのかよ！！」
平田は胸ぐらを強く握った後に何も言わずに離した、
そしてハジメはその平田の背中に少し寂しさを感じた・・・
だけど、それ以上は何も言わなかった・・・
入学式が終わり・・・家に帰らず町をふらつく平田・・・
ナンパ少年A「よーよー姉ちゃん一緒に遊ばね〜？」
その様子を平田は遠くから見つめている
？？「や・・・やめて・・・」
ナンパ少年B「いーじゃーん俺達と遊ぼ〜よ〜」
ナンパ少年C「あ〜もう我慢できねーよ・・・こいつかわいいからまわすぞ！」
ナンパ少年A「いいね・・・ぶっ」
ナンパ少年Aは倒れる・・・
ナンパ少年C「え！？」
煙草をふかしナンパ少年Aの上に座る平田
平田「・・・・・・・」
平田はナンパ少年達を冷めた目で見つめる・・・
ナンパ少年C「な・・・なんだてめーやんのか？」
平田「・・・・・・・飢えてんのはわかるけどよ・・・やっていーことと、わりーことあるよな？」
ナンパ少年C「う・・・うるせー！」
ナンパ少年Cが殴りかかる！
平田はそれを低い体勢になりパンチをかわして溝に１発頭突きを繰り出し、
頭突きを喰らい倒れた少年の上に馬乗りになり右手で３発顔面を殴る
ナンパ少年B「こ・・・こいつ・・・まさか・・・ここ最近名を上げてきた不良の・・・平田和真！！」
平田は立ち上がりナンパ少年Bを睨み付けた
平田「こいよ・・・」
ナンパ少年B「すいませんでしたー！！」
ナンパ少年Bは土下座した
平田はその頭を無言で軽く踏みつける
足を上げると少年Bは逃げて行った・・・
平田「怪我はねーのか？」
？？「は・・・はい」
平田「ならいい・・・気をつけろよ・・・」
そういうと平田は立ち去って行った・・・
翌日・・・学校の校門にて・・・
平田（あいつ・・・昨日の？）
？？「・・・・・・・・・・・・」
平田（声をかけるまでもないか・・・）
先生「いいか〜？お前ら、自己紹介をするぞ！」
平田（あいつ同クラか・・・・）
？？「・・・・・あ！」
平田「？」
？？「えっと・・・」
少し戸惑った後彼女は小さく手を振ってきた
先生「次、平田！」
平田「平田和真・・・趣味は喧嘩とバスケ・・・弱いやつに興味ない」
立ち上がりもせずに言った
平田（次はあいつか・・・）
？？「あ、えっと早川優香です・・・好きなことは友達と遊ぶことです・・・よろしくお願いします！」
男子A「なあなあ、あの早川って子かわいくね？」
男子B「わかる！いいよなぁ〜」
女子A「ねーねー早川さんってどこの中学ー？」
女子B「めっちゃかわいくないー？友達なりたいー」
優香「え・・・えっと・・・」
平田（人気みたいだな・・・早川優香・・・か）
優香「あ！そうだ・・・」
女子A「どうしたの？」
優香「ちょっとね〜」
優香「あ・・・あの・・・」
平田「あ？」
優香「この間はありがとうございました。あ、自己紹介でも言いましたけど早川優香です。よろしく！」
平田「よろしくな・・・」
優香「あ、あの時お礼言えなくてごめんね・・・あたし怖くて・・・」
平田「いーよ・・・気にすんな」
優香「ホントありがとう！」
平田「・・・・・お、おう」
少し暖かいものを平田は心に感じた気がした
優香「ま・・・またね」
女子A「すげー！早川さん平田君と話せるの！？」
女子B「もしかして同中だった？平田君と話せるとかかっこいいー」
平田「・・・・」
？？「なあ、俺でよかったら友達にならねーか？」
平田「・・・・・・つえーの？」
？？「つえーよ・・・」
平田「・・・・・・・・・・・・」
篠原「篠原猛だ・・・」
平田「よろしく頼むわ」
平田（少しは楽しくなるかもな・・・高校生活も・・・）
To Be Continued...