告げられぬ思い
いつからだろう
君をそんな風に見るようになったのは
ずっとただの
仕事仲間でしかなかったはずなのに
君の明るい笑顔
黙って仕事に打ち込む横顔
仲間たちと真剣に議論を交わすその表情
そして僕にそっと心を打ち明けて涙を流したとき
ただ君のその姿を見るだけで
僕の心は平静ではいられない
ただの……友だちなのに
おはようの挨拶を交わすだけでも
僕の胸は激しい動悸を打つ
だけど君にとって僕は
ただの友人以外の何ものでもないんだね
君は誰よりも僕を信頼してくれる
何でも打ち明けて話してくれる
君がいつも僕に向けてくれる友情が胸を打つよ
だけどどれだけ深い友情であっても
それは愛情とは違う
僕がどれだけの愛情を君に向けたとしても
君はそれに気が付くことはないだろう
君にとってそれは
友情以外の何ものでもないのだから
……分かってる
報われることはない愛なのだと
それでも
君から目を離すことができない
この気持ちを打ち明けることはできない
決して誰にも
でも捨てることはできない
誰にも告げることなく持っていくよ
僕ひとりの胸の中に収めて
永久に