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第69問　１９９０年代問題　駐車場の車

　　ＪＪＪＪ　　　　　　　　　　　　　　　　しししし
　　ＪＪＪＪ　　　　　　　　　　　　　　　　しししし
　　ＪＪＪＪ　　　取材班三人　と　青年　　　しししし
　　ＪＪＪＪ　　　　　　　　　　　　　　　　しししし
　　ＪＪＪＪ　　　　　　　　　　　　　　　　しししし
　　　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼　
　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼

　　____インタビュアー(岩井)、カメラマン、照明と青年(金村)


　岩井　『金村くんさ　俺が質問したらさ
　　　　　なんでもいいから答えて
　　　　　感想言って

　青年　『うまく言えるか分からないですよ

　岩井　『大丈夫だって　ほら自分の思いついたことを言えばいいんだから


　　____インタビュアーの岩井と青年(金村)は青年の車に乗り込む
　　____カメラマンと照明は車の外から撮影する


　カメラ『よう子　この窓開けちゃおうか
　　　　　金村くん　そっちの窓も開けてくれるかな
　　　　　岩井ちゃん　シートさげて
　　　　　よう子　ライトもっと正面まわって
　　　　　岩井ちゃん　もうちょっと下がって　　はいはい

　岩井　『ちょっと待って、、、これか

　カメラ『よう子　影出すなよ

　照明　『はい分かりました

　カメラ『箱にもあたるようにしてさ、、顔影でてるぞ
　　　　　ハイお待ちどうさまー

　岩井　『あ　ちょっと待ってね　ごめん

　カメラ『段取りさっきと同じでいいのかな

　岩井　『そうそう　　、、、よし
　　　　　じぁ　もう一回いこう


　　____金村は助手席で箱を開けながらレポートを始めた


　岩井　『えぇ　先ほど　私が行きました地下のコインロッカーの中に
　　　　　本当に箱が入っていました　この箱がそうです
　　　　　この箱の中は本当に拳銃なのでしょうか
　　　　　それでは、、開けてみます

　　　　　えぇ…開けます
　　　　　　　　、、もう一つ箱がありますね　開けます
　　　　　　　　えぇ　これは　重いですね　ズシッときます
　　　　　　　　ありました　ありました
　　　　　　　　これは拳銃ですね　これ本物なんでしょうか、、、
　　　　　　　　どうですか　これ見てどう思いますか？

　青年　『すごっスよね〜

　岩井　『ちょっとカット、、、
　　　　　ちょっとまってよ　ぜんぜん驚いたって感じがないじゃん

　青年　『だって　さっき見ましたからね

　岩井　『ちょっと待って、、、よう子これかたずけて　もっかい
　　　　　　もっかいやるから

　照明　『はい

　岩井　『いやだからね　だからぁ
　　　　　テレビ見てる人にとってはさぁ　初めてでしょ　今のが、、
　　　　　さっきの見てなかったわけなんだから　初めてなんだから

　青年　『あぁ、、、

　岩井　『分かるでしょ？　頼むよ…、、、ね　大丈夫だよね

　青年　『でも　どんな風にやればいいのか…、、

　岩井　『だからさぁ！
　　　　　ちょっと驚いてくれって言ってるんじゃん！

　青年　『そんな怒んなくてもいいじゃないですか！
　　　　　俺だって初めてなんだもんこんなのぉ〜

　カメラ『ねぇねぇ

　岩井　『なに

　カメラ『見てるだけでいいんじゃないかな

　岩井　『いやだからさぁ！　やっぱ彼の一言ほしいんだよ！
　　　　　だってずっと彼のこと追ってるわけでしょ

　カメラ『あぁ、、

　岩井　『だからさ　何でもいいの
　　　　　ね、こう、、ちょっと　オーバー気味でもいいよ
　　　　　オーバー気味で　こう「信じられない」とかさ
　　　　　何でもいいんだけどな　言ってよ…、、

　青年　『あぁぁ　　はい…、、

　岩井　『頼むっ　　よし　じぁもう一回いこう、、、頼むね


　　____金村は再び箱を開けるところからやり直す


　岩井　『じぁ　いくよ

　カメラ『はい　どうぞぉ

　岩井　『私が先ほど行きました　地下のコインロッカーの中に
　　　　　本当に箱がありました
　　　　　この箱がそうで
　　　　　この箱の中には本当に拳銃が入っているんでしょうか？
　　　　　開けてみますね
　　　　　　あぁ　もう一つ箱がありますね　二重になってます
　　　　　　開けます…　はぁ　これですか　これですね
　　　　　　重いです　かなりズシッとします
　　　　　　　あ、ありました　ありました！
　　　　　　　拳銃ですね…、、これは本物なんでしょうか
　　　　　　　どうです　これ見てどう思います？

　青年　『いやー　信じられないですね

　岩井　『いやぁ　本当に偶然たまたま入ってきたあの無線で
　　　　　出てきたんですからね　まさかっていう感じですね

　青年　『はぁー

　岩井　『はい　カット　こんなもんか？

　カメラ『はい　いいんじゃない

　岩井　『もうちょっと驚いてもらってもよかったんだけど…、、

　青年　『いやぁ、、

　岩井　『まぁいいよいいよ…　ありがとう
　　　　　えぇ　次、、段取りどうしようか
　　　　　じぁね　つぎ俺持ってるから　ピストルのアップからね
　　　　　そこで金村くんの手が入ってきて　彼が拳銃を手に持つから
　　　　　で　顔の前でよーく見てもらって　コメントひとつ貰おう

　カメラ『はい

　青年　『おれ拳銃持つの？

　岩井　『うん

　青年　『イヤですよ　それは！　

　岩井　『どうして

　青年　『いやだって　そんなの映されるのやですってぇ〜

　岩井　『いや　だからさ！
　　　　　君がね　その無線盗聴したので　それで出てきわけでしょ
　　　　　だからさ　君が持っててくれないと　絵がさ

　青年　『そんなの自分でやればいいじゃないすか　だってぇ
　　　　　俺関係ないっすよぉ　取ってきたの岩井さんだし

　岩井　『ちょっと待ってくれよ　なに逃げてんの　それ？

　青年　『べつに　そんな逃げるもなにも…、、

　岩井　『今更さ　無関係って言えないでしょ！
　　　　　だって今までのこと　全部テープの中に入ってるんだからさ！
　　　　　なに言ってるの！

　青年　『きったねぇ…　マジいきなりそんなのなんだよぉ…
　　　　　そんなら最初から俺そんなのやんないっすよぉ、、

　岩井　『頼むよね　だからさ　一言でいいの　一言だけ
　　　　　　一言でいいからさ　ちょっと言ってよ一言

　青年　『いやぁ、、、拳銃は持ちませんってぇ、、、

　岩井　『だからここまで関わったんだから　仕方ないじゃん　な

　照明　『あの岩井さん　もうさっきのＯＫなら
　　　　　もう警察に届けた方がいいですよぉ、、

　岩井　『うるさいな！　ちょっと黙ってろよお前はうるさいな！
　　　　　だからさ！このカット撮ったら行くらかさ！
　　　　　黙ってろよいちいちうるさい！

　照明　『はい

　岩井　『頼むよな　頼む　ね　一言だけ　顔絶対映さないから

　青年　『いやいやいや　ホント勘弁して下さいってって　そんなの

　岩井　『持って一言だけなんだよ！

　青年　『持ってるとこなんて映されるの　ほんとヤですってぇ！