映画のクイズなんですねェ☆全79問
第59問 2000年代問題 雪降る夜、待ち合わせの駅のホーム
JJJJ しししし
JJJJ しししし
JJJJ 中学生の男と女 しししし
JJJJ しししし
JJJJ しししし
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____待ち合わせの時間から遅れて電車から降りてきた男子中学生
____もう居るとも思えないほどに遅れてしまったが…
____女子中学生は待ちくたびれて待合室の椅子で居眠りしている
男子 『あ、、、、
アカリ…
____女子中学生は男子の顔を見ると メソメソと泣きだした
____やがて二人は女の子の作ってきた弁当を食べはじめる
男子 『おいしい
女子 『そう? 普通のほうじ茶だよ
男子 『ほうじ茶? 初めて飲んだ
女子 『うそ、、絶対飲んだことあるよ
男子 『そうかな
女子 『そうだよ それからこれ
私が作ったから味の保障はないんだけど 良かったら食べて
男子 『ありがとう お腹空いていたんだ すごく
女子 『フフフ
どうかな?
男子 『今まで食べた物の中で 一番美味しい
女子 『大袈裟だな〜
男子 『ほんとだよ
女子 『きっとお腹が空いてたからよ
男子 『そうかな…
女子 『私も食べよっと フフ♪
男子 『ハハ♪
女子 『引っ越し… もうすぐだよね
男子 『うん 来週
女子 『鹿児島かぁ
男子 『遠いんだ
女子 『うん
男子 『栃木も遠かったけどね
女子 『ハハ 帰れなくなっちゃったもんね
____その時、駅員が声を掛けてきた。時刻は23時50分。
駅員 『そろそろ閉めますよ もう電車もないですし
男子 『はい
駅員 『こんな雪ですから お気をつけて
女子 『はい
_____二人は駅を出ると 雪の中を歩きはじめた
女子 『見える あの木
男子 『手紙の木?
女子 『うん 桜の木
男子 『そうだね…
____2人は桜の木の前で立ち止まると 口づけを交わした
男子:その瞬間 永遠とか心とか魂とかいうものが
どこにあるのか分かった気がした
十三年間生きてきたことの全てを分かち合えたように僕は思い
それから次の瞬間 たまらなく悲しくなった…
アカリのその温もりを その魂を
どのように扱えばいいのか
何所に持っていけばいいのか
それが僕には分からなかったからだ
僕たちはこの先もずっと一緒にいることは出来ないと
はっきりと分かった
僕たちの前には 未だ巨大すぎる人生が
茫漠とした時間が どうしようもなく横たわっていた
でも 僕を捉えたその不安は やがて緩やかにとけてゆき
後にはアカリの柔らかな唇だけが残っていた
その夜 僕たちは畑の脇にあった小さ屋納屋で過ごした…
古い毛布にくるまり 長い時間話し続けて
いつの間にか眠っていた
朝 動き始めた電車に乗って 僕はアカリと別れた
____始発電車が来ると男の子は乗り込み、女の子はホームに立つ
____二人は電車の発車するまでの少しの時間…
女子 『あの タカキくん、、、
男子 『え?
女子 『タカキくんは
きっと…
この先も大丈夫だと思う 絶対!
男子 『ありがとう
____電車のドアは閉まる
男子 『アカリも元気で!
手紙書くよ!
電話も!
____男の子を乗せて行った電車を ホームで見送る女の子
男子:アカリへの手紙をなくしてしまった事を僕はアカリに言わなかった
あのキスの前と後とでは
世界の何もかもが変わってしまったような気がしたからだ
彼女を守れるだけの力が欲しいと つよく思った
それだけを考えながら
僕はいつまでも 窓の外の景色を見つめ続けていた
_/_/_/_/ 作品より抜粋、多少手を加えています _/_/_/_/
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作品名:映画のクイズなんですねェ☆全79問 作家名:夢眠羽羽