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映画のクイズなんですねェ☆全79問

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第56問 1990年代問題 夜


  JJJJ                しししし
  JJJJ                しししし
  JJJJ     男 と 若い娘    しししし
  JJJJ                しししし
  JJJJ                しししし
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ 
  /                       \

  ____眠れない若い娘は弾薬の選別をする男に話しかける


 若い娘『ねぇ

  男 『ん? 眠れねぇのか

 若い娘『今ね、、、夢だったのかしら…

  男 『安心して寝ろよ 明日は早ぇ〜ぞ

 若い娘『ねぇ どうしてそんな姿になってしまったの?
     わたしマルコ・パゴット大尉のこと沢山知ってるの
     父が同じ部隊だったでしょ
     大尉が嵐の海を降りて 敵のパイロットを助けた時の話
     大好きで何度も聞いたわ

     ねぇ! わたしがキスしてみようか!?

  男 『へ?

 若い娘『ほら カエルになった王子様がお姫様のキスで
           人間にもどるって話あるじゃない

  男 『バカヤロウ そういうものは一番大事な時にとっとけ

 若い娘『わたしじゃダメかな…

  男 『へへ オメェはいい娘だ お前を見てるとな
     人間も捨てたもんじゃねぇ〜って そう思えてくるぜ
     さぁ いい子だから寝てくれ

 若い娘『何かお話して そしたら寝るから

  男 『お話?

     そうだなぁ、、、

     あれは戦争の最後の夏だった
     俺たちはいつものパトロールに
     イストリアを目指してアドリア海へ出たんだ

     俺の横をベルリーニの奴が飛んでいた
     古い仲間でな 奴さん二日前に結婚したばかりだったよ
     俺が立会人になって式を挙げたんだが
     休暇が足りなくて その足で戦場へとんぼ返りしたんだ

     周り中 敵も味方も落ちていった
     俺はてだれの三機に追い回されてな
     仲間に気を配る暇もなかった
     その内に 味方は俺だけになっちまった
     それでも奴らはやめねぇんだ
     死に物狂いで逃げ回ったよ 手も足も痺れてきて
     目まで眩んできやがってな もうダメだって思った
     その時だ 突然目の前が真っ白になっちまった

 若い娘『まっしろ?

  男 『ああ 光の中といったほうがいい 妙に明るいんで
     雲の中だと気がつくまでに随分時間がかかったよ
     俺は疲れ切っていて 操縦する気力も残っていなかった
     それなのに 飛行機は勝手に飛んでいくんだ…

 若い娘『雲の平原…

  男 『ああ やけに静かでな…
     空が本当にきれいだった…
     ずぅっと高いところを…
     不思議な雲が一筋ながれていてな…


     気がついたら…

     海面スレスレを 俺だけ一人で飛んでいた…

 若い娘『神様が まだ来るなって言ったのね…

  男 『フッ 俺にはお前はずっとそうして
         一人で飛んでいろって言われた気がしたがね

 若い娘『そんな筈はないわ あなたは良い人だもの!

  男 『イイ奴は死んだ奴らさ
      それに あそこは地獄かもしれねぇ

       さぁ お話は終わりだ 寝てくれ



  _/_/_/_/ 作品より抜粋、多少手を加えています _/_/_/_/

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