映画のクイズなんですねェ☆全79問
第48問 １９９０年代問題 タクシー
ＪＪＪＪ しししし
ＪＪＪＪ しししし
ＪＪＪＪ 運転手 と 盲人の女 しししし
ＪＪＪＪ しししし
ＪＪＪＪ しししし
／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
／ ＼
____嫌な客を降ろしたばかりの黒人タクシー運転手は不機嫌だ
____そこに盲人の若い女が手を上げてタクシーを待っていた
運転手『あの客は面倒がなさそうだな…
盲人の女『バカ！ わたしを引き殺す気？
____女はそう言うと手探りで後部座席のドアを開けて乗り込んだ
____黒人の運転手は盲人の美しい女を奇異の目で眺めていた
盲人の女『出して ロワーズ河岸まで行って 運河沿いよ
____タクシーは静かに走り出す
盲人の女『次の交差点に来たら
サン・マルタン運河沿いにセーヌ河岸の方角へ行って
運転手『おれはプロだ 指図は要らない
____盲人の女は後部座席にある
____”お好みの道順は運転手に指示を”の刻印を指で感じ取った
盲人の女『ここに”指示に従え”と書いてあるじゃない
____運転手はそれに驚き、その様子を女は感じとってほくそ笑んだ
____運転手は女が気になり、バックミラーを女の方に向ける
盲人の女『今 何か変えた？
運転手『いや 何も…、、
____女が気になり運転がおろそかに、つい急ブレーキを踏みこむ
盲人の女『ちょっと、、 教習所で路上教習をしなかったの？
トンネルね？
この道を通れと誰が言った？
もう、、、トンネルは大嫌い
運転手『盲人は黒眼鏡をかけるんじゃないのか？
盲人の女『そう？ 見たことないから知らないわ
運転手『生まれつきか？
盲人の女『そうよ
運転手『不自由だろうな
盲人の女『ほっといて 私はあんたに出来ない事だって出来るのよ
運転手『でも車の運転は出来ないだろ？
盲人の女『ヘボ運転手のくせに
運転手『気を悪くするな 分からないから聞いたんだ
盲人の女『あんたと同じよ
ものを食べ 飲み 味わう
音楽を聴き 音楽を感じる
映画だって観に行くわ
運転手『見えないのに映画へ？
盲人の女『映画を感じるのよ、、音も、、あんたに説明してもムダね
運転手『食っても食い物は見えない
もし人参がブルーだったら？
音楽はミュージシャンやギターの形が見えない
盲人の女『ギターの形は知ってるわ！ 感覚もあんたより鋭いわ
運転手『あんたは利口だから ひとつ質問させてくれ
いいか 質問するぞ 俺の肌の色は？
盲人の女『そんな事 関心ないわ
運転手『肌の色って違うんだぜ
盲人の女『緑でも人参のようにブルーでも 色の違いなんか無意味よ
私は色を感じる、、分からないでしょ？
運転手『じぁ おれの声とアクセントで出身地をあててみな
盲人の女『当てたらテレビでもくれるの？
はぁ、、、そうね、、アフリカ…
カメルーン、、、いえコートジボアールよ
運転手『すごいな、、、当たりだ その通りさ トレシュヴィルの出身だ
____黒人の運転手は感心し、驚いた
運転手『聞きにくい事だが、、、
盲人の女『まだ何か？
運転手『ベッドの中は？
盲人の女『ベッドの中？
運転手『セックスする時 相手の男が見えないだろ？
相手が見えなくて 誰と寝てるか分かるのか？
盲人の女『皮膚のすべてで愛を感じるのよ！
あんたと違い 毛穴の一つ一つで
誰と寝てるか分かるのよ
１００メートル遠くでも 足音やにおいで彼と分かるわ
運転手『フフフッ １００メートル？ よほど臭い男なんだな…
盲人の女『何よ！ あんたの醜い面が見えなくて幸いだわ
運転手『言えてる
____タクシーは目的地に到着した
運転手『到着だ
盲人の女『ロワーズ河岸？
運転手『そうだ
盲人の女『どっち側？
運転手『ヴィレットに向かって西側だ
盲人の女『そう、、、いくら？
____料金のメーターは４９フランを表示していた
運転手『４０フラン
盲人の女『もっと乗ったわ 誰があんたのお情けなんか
４８か４９フランのはずよ お釣りはいらないわ
バカにしないで、、、
運転手『気を付けて
盲人の女『あなたこそ気をつけなさい
_/_/_/_/ 作品より抜粋、多少手を加えています _/_/_/_/
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作品名：映画のクイズなんですねェ☆全79問 作家名：夢眠羽羽