小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

四神倶楽部物語

INDEX|36ページ/149ページ|

次のページ前のページ
 


 そして長い5月の連休も明け、私は気合いを入れ直し仕事に戻りました。オフィスは連休前と何も変わっていません。相変わらず活気があり、スタッフたちはメチャクチャ忙しい様相で、ツンツンと尖っています。

 私も休暇明けからすぐに、容赦もなく業務に追われっ放しです。しかし、そんなドタバタ状態の合間を縫って、オフィスフロアを見渡してみました。すると、憧れのミッキッコが柱の向こう側でデスクトップに向かっています。その愛おしい姿がチラチラと見えるじゃありませんか。
 ミッキッコは私の視線を感じ取ったのでしょうか、誰にも気付かれないように、小さく手を振ってきてくれました。もちろん私は、誰にも気付かれないように、そっと手を振り返して応えました。

 この黄金週間に私の祖先は四神青龍だと知らされました。その挙げ句に秘密の四神倶楽部を立ち上げ、それを共有し合った私たち、それを思えば胸に熱いものが込み上げてきました。
 そんな時に、ミッキッコから社内メールが送られてきたのです。私はそれをそっと開いてみました。そこにはこう綴られてありました。

青龍の龍斗へ

 最初のメールで話したでしょ、私は強い絆を手に入れたいと。
 そして、私たちはやっと出逢えたわ。

 私が探し求めていた絆愛、私たちは強い絆と大きな愛で結ばれてることが確認できたわ。
 そうなよ、わかって。私たちは四神の末裔なの。
 それが一体どういうことなのか、まだよくわからないけど……。

 龍斗とは、同じ宿命を背負って、これから共に生きて行くことになりそうだわ。
 だから、四神倶楽部のリーダーとして、頑張って!

 だけど、今のところはサラリーマンだから、その時が来るまでは、ますます、サラバッテてちょうだいね!

                    朱雀のミッキッコより



作品名:四神倶楽部物語 作家名:鮎風 遊