四神倶楽部物語
園児たちは薄暗い洞窟内に捕獲されているでしょう、そのため時間の猶予はありません。少なくともここ1週間内で退治してしまう必要があります。
また実行するためには、急ぎ休暇を取らなければなりません。私たちは日本を守るために、職を辞することもここに覚悟しました。退職願をポケットに入れ、部長に私事都合による休暇申請しました。
これに対し、深い事情があるのだろう、あとのことはどうするか、それは休暇が明けてからもう一度話し合おう、と部長が言ってくれました。
さらに、私たちは今すぐに手掛けなければならないことがありました。それは、女王蜘蛛退治のためにいろいろな道具や機材が必要、その段取りです。だが、それらは地球にあるものではありません。私たちはグリーンスターの四神同盟の魔鈴たちに依頼しました。
四神同盟を交わしたお陰です。彼女たちは快諾してくれて、宇宙貫通カプセルの特急便で送ると言ってくれました。そして明日の午後にはカプセルごと、三つの洞窟が作る三角形の外側、つまりそこは幾分安全で、そこへ運んでおくと約束してくれました。
またカプセルは、私たちみんながそれぞれの守り玉を持って囲まない限り決して開かない、また他のなに人も開けることはできないと説明してくれました。
その上に、私たちが頼んだ一番大きなもの、その部材は到着に少し時間が必要。そして、その組み立てに魔鈴自身が応援に行くとまで言ってくれました。他に、私たちの安全を心配し、現地に入ったらすぐに結界を張らないと危ないよ、と忠告もしてくれました。
私たちはこれらの援助の約束や助言を受け、大変有り難く、ただただ感謝でした。このようにして、翌日から本格的な行動開始となったわけです。