「舞台裏の仲間たち」 41~42
アイラブ桐生Ⅲ・「舞台裏の仲間たち」(41)
第二幕・第二章 「新しい可能性」
いつもの半袖スタイルのままで、
自分の右腕に力瘤を見せた石川さんが、あまりにも『非力』そのものを
証明した筋肉の隆起ぶりに思わず苦笑をしています。
茜も、そんな石川さんの様子にちょっぴりと渋い顔をみせますが、
次の瞬間にはもう、元に戻って構わずに話をつづけています。
「草食系の石川さんは別として、
順平君は、もともと柔道一直線の猛獣男子だったそうです。
なんと、その日のうちに、病院の階段の登り降りで特訓すると
次の日の朝には、先生が見ている目の前で、
あっさりと20回の腹筋をやり遂げてしまいました。
で、その日のうちに約束通りに、退院許可をもらってしまいました。
とまぁここまでは筋書き通りだったようですが、
のちに軽い誤算も出てきたようです・・・・
一発勝負の大博打だった退院劇は、もう一つの後日談がつきました。
張れてや退院をしたものの、無理がたたってもう次の日には
腰が痛いと言って、レイコさんの前で泣いていたそうです、順平くんは。
まったく・・・・
この人はすべてにおいて『やんちゃ』です、と、
レイコさんが先ほどまで、
私に、こぼしておりました。」
第二幕・第二章 「新しい可能性」
いつもの半袖スタイルのままで、
自分の右腕に力瘤を見せた石川さんが、あまりにも『非力』そのものを
証明した筋肉の隆起ぶりに思わず苦笑をしています。
茜も、そんな石川さんの様子にちょっぴりと渋い顔をみせますが、
次の瞬間にはもう、元に戻って構わずに話をつづけています。
「草食系の石川さんは別として、
順平君は、もともと柔道一直線の猛獣男子だったそうです。
なんと、その日のうちに、病院の階段の登り降りで特訓すると
次の日の朝には、先生が見ている目の前で、
あっさりと20回の腹筋をやり遂げてしまいました。
で、その日のうちに約束通りに、退院許可をもらってしまいました。
とまぁここまでは筋書き通りだったようですが、
のちに軽い誤算も出てきたようです・・・・
一発勝負の大博打だった退院劇は、もう一つの後日談がつきました。
張れてや退院をしたものの、無理がたたってもう次の日には
腰が痛いと言って、レイコさんの前で泣いていたそうです、順平くんは。
まったく・・・・
この人はすべてにおいて『やんちゃ』です、と、
レイコさんが先ほどまで、
私に、こぼしておりました。」
作品名:「舞台裏の仲間たち」 41~42 作家名:落合順平