小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

「舞台裏の仲間たち」 41~42

INDEX|1ページ/6ページ|

次のページ
 
アイラブ桐生Ⅲ・「舞台裏の仲間たち」(41)
第二幕・第二章 「新しい可能性」

 いつもの半袖スタイルのままで、
自分の右腕に力瘤を見せた石川さんが、あまりにも『非力』そのものを
証明した筋肉の隆起ぶりに思わず苦笑をしています。
茜も、そんな石川さんの様子にちょっぴりと渋い顔をみせますが、
次の瞬間にはもう、元に戻って構わずに話をつづけています。


 「草食系の石川さんは別として、
 順平君は、もともと柔道一直線の猛獣男子だったそうです。
 なんと、その日のうちに、病院の階段の登り降りで特訓すると
 次の日の朝には、先生が見ている目の前で、
 あっさりと20回の腹筋をやり遂げてしまいました。
 で、その日のうちに約束通りに、退院許可をもらってしまいました。
 とまぁここまでは筋書き通りだったようですが、
 のちに軽い誤算も出てきたようです・・・・
 一発勝負の大博打だった退院劇は、もう一つの後日談がつきました。
 張れてや退院をしたものの、無理がたたってもう次の日には
 腰が痛いと言って、レイコさんの前で泣いていたそうです、順平くんは。
 まったく・・・・
 この人はすべてにおいて『やんちゃ』です、と、
 レイコさんが先ほどまで、
 私に、こぼしておりました。」