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I have a dream

「I have a dream」はキング牧師の有名な演説の一部。
だれかれ分け隔てなく、平和な社会が来ることが彼の夢だった。今の若い人たちは先が見えずいつも不安で、夢も希望も持てない社会だといわれて久しい。

女性の夢の一つに幸せな結婚生活というのもあるようだ。真っ白いベール、純白のドレスでの結婚式はその頂点でそれが理想の結婚の姿のようにも思え、そのため今ではブライダルコンサルタント会社も多数でき、ブライダルプロデューサー専門学校まであるから驚かされる。色々な話を聞くと幸せな結婚とは幸せな結婚式と勘違いしている向きも見受けられるのがそれらしい。一方男性はというと結婚生活維持が命題となるので、結婚式以上にその実態をリアルに考えてしまうので、結婚は憧れにはならないのではないだろか。

「あなたの夢は何ですか？」

忘れもしないバブルの頃、会議での休憩時間に上司に聞いたことがある。１０歳ほど年上のそのヘビースモーカーの上司はいつものようベストのポケットからセブンスターを取り出すと一本口にくわえ、すっと一口吸うと、はーッと吐き出し少し考えたように答えた。
「そうだな、一戸建ての家を買って、釣り船を一隻買い釣をすることかな」
それがタバコと酒と釣好きの彼の夢だった。
別段それが悪いことではない。世の中にはせめて一戸建てマイホームと憧れている方、マイカーをと考えている方、社長になると思っている方、様々な考え夢があっていいと思う。ただ私はその答えを聞いたときがっかりして「マイホーム・・・ですか」と繰り返したのを覚えている。
「家くらい建てればいいのではないか、ボートだって買えば買えるではないか。それが彼の夢で、俺はこの上司に指示され、俺が実績を出せば彼の実績になるのか」