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時は動き出した
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布団は何となく、香水の様な香りがした。今日一日、貸してください。顔の見えない彼女にそう念を送った。
「んじゃ、電気消すぞー。夜中フラフラすんなよー。それから、眠れなかったら俺を叩き起こす事。一晩付き合ってやらぁ」
私は彼の心遣いに相応しい言葉が見つからなくて、「ありがと」ただそれだけしか言えなかった。
作品名:
時は動き出した
作家名:
はち