小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

甜茶no言葉遊びにおいで

INDEX|9ページ/23ページ|

次のページ前のページ
 
 

【一本の電話】

その電話は固定電話でした。
電子音のベルが部屋に響きました。
「はい」
お母さんが電話を取りました。
「お待ちください」
息子と電話を代わりました。
「もしもし。あっ、ちょっと待ってて」
息子が相手を待たせ、家族に呼びかけます。
「おい、電話から離れてくれよ。盗み聞きしたら承知しないぞ!」
息子の声が変わった。どうやら彼女からのようです。
「もしもし、お待たせ・・・・・・」
にこやかの笑い声とよそいきの声が続いた。
この家の電話は、長い竹のように一本に繋がっていた。

※『あるわけない電話の話』
作品名:甜茶no言葉遊びにおいで 作家名:甜茶