甜茶no言葉遊びにおいで
彼は、息をつくのがわからないほど、続けざまに放った。
辺りはもうパニック!
通用口にまで逃げる客もいるというのに辺りは……。
口にするのも、おぞましい光景。
彼は、マシンガンを乱射しているのだ。遠く通用口にまで。
『マシンガン 遠く』
「おい、もっと優しく丁寧に扱えよ」
現場の監督がヒステリックに怒鳴る。
「だって、これ重いんすよ!」
そう言うと、若い工員がしかめっ面でそれを落とした。
『機械(マシン) ガンと置く』
「俺さ、小さい頃から悪ガキで通ってきたんだぜ!」
「やっぱり、トオルさんは違うと思いましたよ」
「そっか。あはは。利かん坊のトオルってよ」
「そ、それって…まさか…機関銃と掛けてます?」
苦笑いのトオルだった。
『利かん坊→機関銃=マシンガン トオル→トーク』
※ 今回は、キツイか!?
「おじちゃん、僕の傍にいると移るよ」
「おじちゃんのは移らないけど、ちょっといけない腫瘍なんだ」
『麻疹 癌 談話=トーク』
※ サラッとスルー希望。
日本語の勉強にやってきた青年が、先生に相談した。
「おしゃべりはできるようになったよ。でも、まだ字が良く書けない。濁点難しい」
「それならお話を書くと良い勉強になるよ。楽しく書いてみなさい」
暫くして、青年は、先生に書いたものを見せに来た。
「どうですか、先生。超次元野球の話です」
「それは面白そうだね」先生は読み始めた。
大学ノートに書かれたお話の中の一文。
《まじんかんとく(魔人監督)はれいせいにしじをだした》
『まじん かんとく→ましん がんとーく』濁点のところ……かなー。
※ またまた 苦しい。
◇ ◇ ◇
マシンガントークとは…
神仏に真剣に心の中で願をかけること。
すなわち『真心願話』
たとえ 無理無理の言葉も意味を持つかも知れないと筆者は思った。
作品名:甜茶no言葉遊びにおいで 作家名:甜茶