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えりまきとかげ
えりまきとかげ
novelistID. 42963
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告げる

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────ショックではあったよ。
でも怒りはしなかった。
どうしてって?
そんなの決まってる。
君が愛しいからだよ。
君が僕に言おうとしてたことくらい随分前からわかってたけどね。
僕は勘だけは鋭いから。
それに、いままでずっと一緒にいたからね。

覚悟するのにはだいぶ時間がかかったけど。


前は僕のお嫁さんになるって言っていた君。
大好き! って言って、よく僕に抱きついてきた可愛い君。何回も喧嘩したね。

でも君は変わった。気づかない内に凄く綺麗になっていたんだね。


君が僕に告げたとき、僕の顔強張ってただろ?
今は泣いてしまってるからくしゃくしゃだろうけど。
あのときは覚悟はしていたのにやっぱりちょっと怖かったんだ。
君が僕から離れていくことが。
愛しい君だから余計にだ。
でも、今はもうはっきり決めた。

最後にここで愛しい君に一言告げる。










陽菜、結婚おめでとう。


言い終えたその瞬間、会場には拍手が鳴り響いた。
作品名:告げる 作家名:えりまきとかげ