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韓流パワー

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韓流パワー




アメリカから帰ってきたと云う中年男の乗客が「日本は完全に韓国に負けたね」と云った。サッカーのことかと思ったら、工業製品のことらしい。その乗客はスマホを使って誰かと話していた。
「アメリカの空港で見たテレビがみんな韓国製なんだよ。ソニーにしてもシャープにしても、まるで過去の幻影でしかないよ……えー?ヨーロッパでも?じゃあ、日本はもう、殆ど後進国なんだ。TPPの協議にさえまだ参加してないんだろう。もう、手遅れだな。ギリシャと同じ穴のムジナだよ」
 韓国は既に自由貿易で国力を増強しているらしいと、先日のラジオは伝えていたが、タクシー乗務員の野田茂樹は半信半疑だった。だが、それによって追い込まれたことが、事実として彼の心に突き刺さった。タクシーの売上が激減していることは、野田が仕事をサボっていたからだけではなかったのだ。
 野田は小学生のときに在日韓国人の同級生の秀才から、
「お前たちがいくら頑張っても、韓国人には勝てないんだ」
 そう云われたことを思い出した。「韓流ブーム」というのも、実は韓国の芸能界が仕組んだことではないのか。
かつて韓国では日本の歌であっても、日本語で歌うことを禁じられていたらしいということも思い出された。
日本のタクシー会社の大半は、在日韓国人が経営していると聞いたこともある。日本の人気歌手をはじめとする芸能人たちの中にも、在日韓国人が多いらしい。
竹島問題にしても、いずれは日本が敗北しそうな気がする。だが、いざとなったら日本では「神風」が吹くという伝説がある。
「運転手さん。ここでお願いします」
「はい……料金は七百十円でございます。お忘れ物にお気をつけください。ありがとうございました」
 
                    了

作品名:韓流パワー 作家名:マナーモード