「笑」七題
2010年暮れの作です。
「笑」七題
微笑(ほほえ)みし
地蔵がおりし、
野辺(のべ)のおちこち。
来たりし年も、
ごとくあれかし。
泣かんとし、
笑えと命ず、
何処(いずく)から。
戸惑いながら、
越ゆる年かも。
山ありて、
波も来たりし、
この年も、
子等の笑顔に、
終るなら良し。
暮れの空、
流れ切れたる、
雲間より、
見ゆる光の、
微笑むがごとく。
蔑(さげす)みて、
笑う輩を、
笑わんか。
福が来(きた)るは、
何(いず)れにあらん。
一人なり。
想うた時に、
手を伸ぶる、
先に笑顔が、
在るも人の世。
七題目
ひねれど出(い)でず
悩み顔。
そんな我をば、
笑い飛ばさん。
七題目
読みし人にぞ、
残しておかん。
何が来るやら、
密(ひそ)かに(え)笑みて。
七題と書いたのですが、六つまでで、どうにも行き詰まりました。そんな自分を笑ってみたのと、えーいっ、ならばと、お読みに皆さんに、放り投げました。
ようは、ギブアップなのです。
笑ってくださいね。