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剣ノ一声

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第五章 怒りの一声 






髑髏兵を全てなぎ倒した。そこまではいいものの、IS使いの一人、織斑千冬に敵視され、銃口を向けられていたのだ。

「言え、お前は何者だ?」

「・・・・・・・・・・」

だが、次の刹那。一瞬の回し蹴りによって千冬の腕を弾き、零式は空高くこの場から脱退した。

「待て!」

追おうにもすでに戦空士の姿は見当たらなかった。戦空士の一斉は建物の裏側に身を潜めた後、もとの高校生へと戻り、無事に弥生と清二の元へ合流できた。

「一斉!無事か?」

「ああ、見りゃわかるだろ?」

「でも、単独は危険です。いくら清二君が戦空士へ変身していないとはいえ無茶は程々に控えてくださいね?」

心配げに弥生は弱弱しく注意づけた。いくら彼女が優しいからといっても一斉にはそんな弥生の言葉が身にしみた。今までうるさいほど叱られ続けてきた彼であるが、いざ優しく叱れれ

ば、いつもの感じが狂ってしまう。

「ご、ごめん・・・・・・今度からは気を付ける」

「は、はい・・・・・・・」

そんな弥生もまた、一斉の意外な反応を見、表情が変わった。普段学級委員時代の彼女は男子生徒に注意しても笑って済まされたり、またはからかわれたりもしていたが、一斉の様子を

みて初めて聞き入れてくれることを新鮮に感じた。

「おい、そこの三人。ここで何をしている?」

「・・・・・・・!」

その声に振り向けば先ほど一斉へ銃口を押しつけていたあの女性教員の姿が見えた。弥生と清二も学園の敷地内へいつの間にか踏み入れており、騒ぎに紛れて入ったとしか思われ様がな

い。

「そこで何をしているかと聞いている。何者だ?」

「・・・・・・・・俺達は陰陽師の伝達によって学園に来た者達です。そちらに陰陽道からの伝達は届いておりませんか?」

信じてくれるかどうかは知らないが、とにかく俺は陰陽師からの入校許可のことを尋ねてみた。すると、先ほどの女性教員が俺達を見る目が変わった。

「ほう?そういえば政府から陰陽道に関しての情報が伝わってきたな。お前達のことか?」

「そうです。入校を許可してくれませんか?」

「・・・・・・いいだろ。だが、学園に入れる以上そちらの目的を説明してもらおうか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

俺は話してやってもいいが、もし説明したといってもどうせこの程度の大人たちは妖魔に関して話したとしても信じてはもらえないだろう。先ほども本物の妖魔を目撃し、一戦交えてい

たが、おそらく、非現実的なこととして見たとしても見なかったかのように信じないだろう。

「・・・・・・悪いけど、言っても信じてくれるかな?さっきの化け物見たでしょ?」

「化け物・・・・・・・・?」

千冬は「化け物」と聞いて先ほどの髑髏の怪物を思い出し、静かにうなずいた。

「それに関連することですけど、それ以上は俺達の口では言っていいのかわからないので、あまり言えません」

「なに?それでは納得がいかん。こっちは先ほどの騒動もあって騒がしい。そんな状況の中で詳細な目的も話せず学園に用のある者を入校させるわけいはいかない」

だが、そんな意地を張る千冬の目の前へとある一声が聞こえた。

「いいえ、この三人を入校させなさい・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・!?」

目の前から煙と共に白装束の男が出現した。長身で分け髪のその男は冷静な口調と共に千冬ら教員らへ事情を述べた。

「納得のいかないお気持ちはわかりますが、これは政府と陰陽道組織「イスルギ」の命令です。この三人は本日限りで貴校の生徒となさい・・・・・・・・・・」

「誰だ?お前は・・・・・・・」

沈着な千冬の言葉が問い尋ねる。次から次へわけのわからない存在が登場してくることに千冬は怒りと混乱が込み上げてくるが、そんなことを構うことなく男は説明した。

「私は、陰陽道イスルギから参りました出雲と、申します・・・・・・・・・・・」

「・・・・・それで、この三人を意地でも入校させろと?」

「御意、もしお断りになるようでしたら、政府とイスルギが黙ってみてはいないでしょう。勿論、私も・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・!?」

だが、その刹那。出雲から発せられた凄まじい眼力に千冬は一瞬圧倒されていた。普段は穏やかな表情で話しかけてきたにせよ、一瞬のすきを作らされ、今に至るのだ。

「では、こちらの三名をよろしくお願いしますよ?」

そういうと出雲は俺達三人の元へ歩み寄ってきた。

「君達が、例の戦空士だね?話は篠之ノ神社の人間から聞いているよ?我々イスルギも何れ君たち以外にも残りの三名を学園へ送り込むから安心してくれ?」

だが、俺達に向けては優しく、穏やかな表情と喋り方であった。さきほどの、あの怖そうな女教師を威嚇させるほどの眼力はいずこへ?

そうして出雲は再び煙に巻かれて姿を消した、まるで時代劇に出てくる忍者のようである。

「何だったんだ?さっきの・・・・・・・」

俺達はあんぐりを口をあけながら先ほどの男が出現して三分間はそのままであった。

「まぁ、いい・・・・・・・詳細な事情は政府より尋ねよう。先ほどの男が言った通りだ。好きにしろ?」

気に入らない態度を取るものの、彼女はこの三人の入校および、入学を受け入れざるを得なかった。もし自分が拒否しても見知らぬ組織はともかく、政府が絡んでいるとしているのなら

従うしかない。その後は勿論政府から直々に訳を聞き出した。ブリュン・ヒルデの彼女にしかできないことである。例の三人をとりあえず事務室のソファーに座らせておき、千冬は納得

のいかない顔で事務室の受話器を手に取った。

「ったく、何故あんな子供らが乱入してくるんだ?」

イラつくものの、彼女は国会議事堂への連絡を取る。政府からの使いが彼女の電話を取り、千冬の条件を飲んで上司のお上へと電話を替わった。

「陰陽道機関イスルギ・・・・・・・?昭和天皇の時代から繋がりが・・・・・・・・・しかし、見たところあの三名はまだ未成年に見えますが?・・・・・・はい、丁度十五、六程の

年頃に見えます・・・・・・・・・本当に信じてよろしいのですか?・・・・・・はい、わかりました。それでは三名の寮と制服等を御用意致します・・・・・・・専用の制服を?」

その後は適当に寮へ招かれた俺達は寝る部屋と今後着ることになる戦空士独自の制服を受け取ることになる。ちなみに俺と清二は同室で弥生だけは空き部屋である。さすがに未成年の男

女を一部屋へ一色たんにまとめるのはまずいし、けしからん・・・・・・・だ、そうだ。

「とにかく、これで学園に入ることができたからよかったぜ。あ、でもこの制服のままだと四六時中気まずいな?」

「明日にはイスルギから戦空士の制服が届くそうよ?」

「戦空士の制服か・・・・・・なんだか、テンションが上がるな?俺達だけ違う制服、なんか特別扱いって感じだぜ?」

「でも、IS動かせない男子二人がこの身分の分際で校舎内をぶらぶらしていると何れは反感を買うよね?」
作品名:剣ノ一声 作家名:伊波鷹元