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超短編小説  108物語集(継続中)

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 もちろんブラジルは自分が生まれ育った所。そして日本は夢を追って生きる現在地。どちらも好きだ。だがサッカーゲームの中では決して私情を入れない。ただただ勝つためだけにピュアーな気持ちでプレーをしている。あのシュートは決して手心を加えたものではない。結果としてゴールにならなかっただけだ。

 しかし非情だ。誤解されている。そして結果は結果、自分の下手さ加減が身に沁みる。それらが複雑に絡み合い、悔しくて悔しくて堪らない。

「キャプテン、あのシュート、私、自信あったのだけど……、外れてしまったの。それで金メダルをもらい損ねてしまったわ。みんなに申し訳なくって。その上にそれは故意にやったとまで言われ……、私、一体どうしたら良いの?」
 レチーシアはもうこれからの身の振り方がわからない。しかし、キャプテン・宮池は動じなかった。サンバのリズムより強い口調で若いレチーシアを叱った。

「タカレチ、あなたまだわかってないの。それがサッカーなのよ。悔しかったら、この借りを東京オリンピックで返しなさい!」