俺に言わせろ!その24
さて、今日は稼働している原発の危険性について説明しないといけない。
週刊文春、週刊朝日、週刊現代の3誌がスッパ抜いた事でも有名だが、
日本の原発に多くにはあるはずの最終安全装置がない。
例え電源が全て落ちてしまっても、
温水を循環させて炉心を冷やす対流式冷却装置が無ければならないのだが、
その最終安全装置とも言える冷却装置を取り外してしまっている原発がいくつかあるのだ。
実は福島原発もその一つだった。
この最終安全装置があったなら、或いはメルトダウンを防げたかも知れないというのだ。
では何故この最終安全装置を取り外してしまったのか?
それは、浜岡原発から始まった事だった。
この最終安全装置の配管には、原子炉内で発生した水素が溜まりやすいという欠点があり、
時々小規模な水素爆発を起こしては、破断する事故が起きていた。
そこで中部電力が考えた事は、余りにとんでも無い事だった。
「どうせ事故なんて起きないんだし、有るだけ邪魔だよ、
修理にお金掛かるしさ、維持費だってバカにならないから取っちゃおうぜ」
と言う考え方の元に取り外してしまったそうである。
これを見ていた東電の勝俣会長は、
福島の原発からも最終安全装置を取り外させたのだとか?
この話を聞いた時、私は愕然とした。
産業機械という物に不必要な装置など付いていないのだ。必要だから付けてある。
それがなければどうなるのか?普通エンジニアなら分かるだろう?
結果は知っての通りである。
もしこの装置がちゃんとあって、きちんと機能していたならば、
借りに暴走が始まっても、メルトに達する前にホウ素を入れる余裕位出来たはず。
それが出来る余裕がなかったのは、偏にこの装置が無かったからに他ならない。
そして今も稼働する原発に、この装置のない物がいくつか存在しているのだ。
まずは浜岡原発、福島第2、志賀原発、玄海原発、川内原発、高浜原発、美浜原発、
以上挙げた原発では、最終案全装置がない状態だという。
あんたねえ、そんな最終安全装置のない状態で稼働させるなよ!
車で言ったらブレーキ取り外しました!って言ってるような物だぜ?
一旦暴走したらもう止まらない、最後は福島のようになるだろう?
また、一部の関係者からの情報によると、度重なる地震の為、
原子炉内部で損傷の起きている可能性のある原発がいくつかあるそうだ。
浜岡原発、志賀原発、刈羽崎柏原発、美浜原発、高浜原発、泊原発、玄海原発、
福島第2、東海村第2原発、女川原発、高速増殖炉もんじゅ、新型転換炉普賢、
以上の原発では一度原発から燃料棒や制御棒を抜き出して検査する必要があるにも係わらず、
再稼働させようとしている。はっきり言って最早正気とは思えない。
キチガイのやることだ。万が一大事故を起こしたらどうするんだよ?
事故りました、ごめんなさいで許される問題じゃあないんだよ?
それに、ここにも腐った政府のやり方が見え隠れする。
「ストレステストに合格すれば稼働して良し」ってそれ何だよ?
5月ぐらいから聞き始めた言葉だけど、安全装置も無い原発にストレステスト?
お笑いぐさだね?しかも合格しましたって?何処までインチキすりゃあ気が済むんだよ?
まず通る訳無いじゃん?やってることが全て嘘って事になるだろ?
政府は「ストレステスト」に合格すれば安全だ、運転しても問題なしとしているが、
ストレステスト成る言葉で国民を騙しているだけで、結局の所何の手も打っては居ないのだ。
ただ、止めておけば電力会社に損失が出る。
毎年3000億円入ってくる電力事業税が減ってしまう。
(因みに電力事業税は特別会計に繰り入れられ、天下りの特殊法人を潤しているだけの税金)
だから、金を儲ける為なら国民の安全など二の次なのである。
政府は、文部科学省のお役人は民主党並みに腐っている。
だから、「ストレステスト」という言葉に騙されてはいけない。
それは彼らが甘い汁を吸う為だけに作り上げた言葉に過ぎないのだから。
そして、この日本でそう言う原発が稼働している事実をもっと認識して欲しい。
ちょっと大きめの地震一つでそう言う原発が何時暴走するか分からないのだ。
この日本、狭い国土に原発が多すぎる。その上に地震大国だ。
始めから原発なんて持つべきではなかったのだ。
それでは恒例のお言葉だ。
「間違いを犯してそれを改めるのは、それに気づいた瞬間にやるのが一番良い」
茂木健一郎(脳科学者)
もう改める事なんて出来ねーだろうな?官僚と電力会社の連中は?
作品名:俺に言わせろ!その24 作家名:酔仙