遥か彼方【詩集3】
オレンジ色の空
夕焼けの空を見つめていた
オレンジ色に染まる空
あんなに暖かそうな色をしているのに
どうして風はこんなに冷たいのだろう
東の空はもう薄紫から藍色へ
美しいグラデーションを描きながら
夜の闇へと沈もうとしている
冷たい風が頬をなぶる
この世界でお前が何ほどのものかと
思い知らせようというのか
お前のようにちっぽけな存在に
この世界の何がわかるかと
言いたければ好きに言うがいい
だが俺もまたこの世界の一部なのだ
そのことは誰にも変えられぬ
全は一であり
一はまた全であるゆえに