リーンカーネーション・サーガ
Reincarnation saga(リーンカーネーション・サーガ)
(〜魔法と輪廻と猫耳の物語〜)
◇幼少期編◇
[プロローグ〜終わりと始まり〜]
暗い・・・
ここはどこだろう・・・
確か僕は、朝通学の為、電車に乗っていたはず、今日は昨日の部活の入部テストで上級生にしごかれたせいで朝起きるのがすごくだるかった、
入部希望者が多かったため、振いにかけられたということらしい。
結果、不合格・・・まあ、初心者だったし、経験者優先ということか・・ちなみに受けた部活はサッカー部だった。
そんな訳で今朝は、筋肉痛の体をなんとか起こして出かけたけれど、結局、家を出たのは、登校に間に合うかギリギリの時間になってしまった。
急いで電車に飛び乗り、まどろんでいたら電車が急停車して・・・その後の記憶が無い・・
僕は、暗い中、目を凝らし続けた、何とか暗闇にも少しなれて、周りが見え始めた、状況は、まだ電車の中、
僕は自分の意識がはっきりしているか再確認した、「椿 真次」(タチバナ マサツグ)高校1年の16歳、4月半ばで16歳なのは、誕生日
4月4日の早生まれだからだ、両親は平凡なサラリーマンだが
夫婦仲は良くない・・二つ年上の兄との4人家族だ、兄とは仲は悪くないと思う。
次に自分の体を確認する。
右手、左手は動くが、足に感覚がない?僕はゾッとした、座席に挟まれている!
よく見ると周りにはたくさん人がいて、呻き声が絶え間なく聞こえる!
事故?!
いったいどんな事故だ?!
何かにぶつかったのか?!
アナウンスは無い?
なぜ暗かったのかは、どうやらトンネルの中だったかららしい・・トンネルといっても市街地の道路の下を
通るような短いものだったはずだ・・
不意に腰のあたりに激痛が走る、手を当ててみるとべっとりと血がついていた!
ヤバい!怪我?!
体に力を入れて身動きしようとしたが、いうことをきかない?!
全身に寒気が走り、意識が薄れてきた、僕は死ぬのか?!
せっかく、公立の自分の実力からは少し高めの高校になんとか勉強を頑張って入学したというのに・・・
中学生時代は人見知りが激しい性格もあって、親しい友人がぜんぜんいなかったし、そんなだから、多少いじめのターゲットにもなって、
まったく新しい環境で、友達を作れたらと思い、地元ではなく、ちょっと離れた、高校を受けたのに・・
もう、死ぬのか・・・
そんな事を思ったが、もう考えられないぐらい意識が薄れて・・・目を閉じた。
[リーンカーネーション]
次に目を開けた時、天井が見えた、白に何か模様みたいなものが見える?
あれ?
助かったのか?
ボーとした頭で考える。
もしかして、ここは病院かな?
どうやらベット?の上らしいが・・・
横を見てみる。
???ベットに格子がついている?
まあ、病院のベットには手すりがついていたりするが、明らかに自分の目線より高めの「木製の格子」が見える。
病院で木製ベット?というのも変な気がするが?
その格子に手を伸ばして、僕は息を呑んだ、自分の手が自分の手じゃない?
というか、かなり小さくぷっくりしている?!まるで赤ちゃんの手?しかもかなり色が白い。
僕は自分の顔の前に手を出してみた。
腕の長さが短い?僕の体格は普通の標準的な日本人の16才の男子168センチだ、体つきも中肉中背で、手足も普通だから
この長さはどう見ても短くて小さい?
動転したというか焦った!
思わず声を出したが出した声にもビックリした、声がまともに出ない、喋ろうとしても上手く舌がまわらない
「ウァー・アー」というような声しか出ない?
体を起こそうと首を持ち上げようとしたが、重くて持ち上がらない?
まるで自分の体じゃないようだ!
なんとか、目線を自分の体(首から下)を見てみる事ができた。
驚いた・・・なにかタオルケットのようなものをかけられた体を見ると腹が出ていて足が短い?
僕はどうやら・・・赤ん坊?なのか?
っということは・・・もしかして・・一度死んで生まれ変わった?
何か昔やってたテレビで前世の記憶を持ったまま生まれ変わった人や高僧がいるというテレビがあったけど・・
もしかしてそれか?
そんな事を思っていると、ふいに誰か僕の顔を覗きこんできた!
まだ若い女性だ。
どうやら僕がビックリして、動き回ったり声を出しているのを気にして見ているようだ。
僕もどうしたものか判断がつかないので、思わず見入っていると、その女性は、ふいに僕の体を抱き上げて、何かを話しはじめた。
言葉が理解できない?
どうやら日本語ではない?だからと言って英語?でもないし・・韓国語ともフランス語ともニュアンスも違う感じだ。
まあ、韓国語やフランス語でも何を言っているのかわからないけど・・
女性は、微笑みながら、何か語りかけ、僕を揺らしはじめた。
どうやら僕がむずがっていると判断し、あやしているらしい。
その女性を今一度良く見てみる。
かなり綺麗だが、かわいらしい感じの人だ。
色白でほっそりしていて、何処かはかなげな印象だ、もしかして、今の自分?のお母さんなのかな?
だけど良く見ると、髪の色が青い?染めているのかな?目も青色だ・・日本人じゃないのかな?
でも顔のつくりは、それほど彫が深くないので、日本人のようにも見える。
もっと驚くことにその人の頭には猫耳?がついていた!
コ・・コスプレ?!
よくよく見ると服装の感じも中世の貴族風?の白と淡いベージュを基調としたドレスのような服装のようだ。
といってもゲームとか、映画でしかみたことはないが。
そんな風に見えた・・・
コスプレして子供をあやすって・・・大丈夫かな?
なんて事を考えていると、だまって見つめているのが、赤ん坊が落ち着いたと判断したのか、揺するのをやめて、
なにやら話かけながら僕をベットに戻した。
タオルケットを掛け直して、近くに置いてあった椅子に腰かけ、どうやら読みかけだったらしい本に目をおとす。
「読書家」なのかな?
僕は、少し落ち着きを取戻し、今の状況を考えた。
その時、風で窓が揺れる音が聞こえた、するとそれに反応して耳が動いた?
耳が動く?
おそるおそる、手を顔の横にあるはずの耳の位置に持っていくとそこに耳はなかった・・
手がちょと届かない位置、頭の上の方に耳があるようだ・・・
どうやらあの母親と思しき女性と同じ位置に耳があるらしい・・・
ということは、あの女性はコスプレをしていない・・ということか・・・
ここは、どこなのか・・僕は途方に暮れた・・・
だが、今の状態では、自分ではどうしようもできないので、様子を見るしかないと腹に決めた!
決めた途端、すごい眠気が襲ってきた・・そういえば・・赤ん坊ってよく寝てたな・・なんてことを
思いながらいつの間にか眠ってしまった。
[リオン]
私の名は「リオン・ウィード・ヴォルタール」この国の近衛騎士団の「風雷騎士団」に所属する騎士だ。
この国には4つの騎士団が存在する。
4つの騎士団とは「地震騎士団」「水龍騎士団」「火炎騎士団」「風雷騎士団」だ。
これは、この世界の四大元素魔法「地・水・火・風」に基づく。
それぞれの騎士団員は、その属性魔法に沿った騎士団に所属するのが普通だ。
(〜魔法と輪廻と猫耳の物語〜)
◇幼少期編◇
[プロローグ〜終わりと始まり〜]
暗い・・・
ここはどこだろう・・・
確か僕は、朝通学の為、電車に乗っていたはず、今日は昨日の部活の入部テストで上級生にしごかれたせいで朝起きるのがすごくだるかった、
入部希望者が多かったため、振いにかけられたということらしい。
結果、不合格・・・まあ、初心者だったし、経験者優先ということか・・ちなみに受けた部活はサッカー部だった。
そんな訳で今朝は、筋肉痛の体をなんとか起こして出かけたけれど、結局、家を出たのは、登校に間に合うかギリギリの時間になってしまった。
急いで電車に飛び乗り、まどろんでいたら電車が急停車して・・・その後の記憶が無い・・
僕は、暗い中、目を凝らし続けた、何とか暗闇にも少しなれて、周りが見え始めた、状況は、まだ電車の中、
僕は自分の意識がはっきりしているか再確認した、「椿 真次」(タチバナ マサツグ)高校1年の16歳、4月半ばで16歳なのは、誕生日
4月4日の早生まれだからだ、両親は平凡なサラリーマンだが
夫婦仲は良くない・・二つ年上の兄との4人家族だ、兄とは仲は悪くないと思う。
次に自分の体を確認する。
右手、左手は動くが、足に感覚がない?僕はゾッとした、座席に挟まれている!
よく見ると周りにはたくさん人がいて、呻き声が絶え間なく聞こえる!
事故?!
いったいどんな事故だ?!
何かにぶつかったのか?!
アナウンスは無い?
なぜ暗かったのかは、どうやらトンネルの中だったかららしい・・トンネルといっても市街地の道路の下を
通るような短いものだったはずだ・・
不意に腰のあたりに激痛が走る、手を当ててみるとべっとりと血がついていた!
ヤバい!怪我?!
体に力を入れて身動きしようとしたが、いうことをきかない?!
全身に寒気が走り、意識が薄れてきた、僕は死ぬのか?!
せっかく、公立の自分の実力からは少し高めの高校になんとか勉強を頑張って入学したというのに・・・
中学生時代は人見知りが激しい性格もあって、親しい友人がぜんぜんいなかったし、そんなだから、多少いじめのターゲットにもなって、
まったく新しい環境で、友達を作れたらと思い、地元ではなく、ちょっと離れた、高校を受けたのに・・
もう、死ぬのか・・・
そんな事を思ったが、もう考えられないぐらい意識が薄れて・・・目を閉じた。
[リーンカーネーション]
次に目を開けた時、天井が見えた、白に何か模様みたいなものが見える?
あれ?
助かったのか?
ボーとした頭で考える。
もしかして、ここは病院かな?
どうやらベット?の上らしいが・・・
横を見てみる。
???ベットに格子がついている?
まあ、病院のベットには手すりがついていたりするが、明らかに自分の目線より高めの「木製の格子」が見える。
病院で木製ベット?というのも変な気がするが?
その格子に手を伸ばして、僕は息を呑んだ、自分の手が自分の手じゃない?
というか、かなり小さくぷっくりしている?!まるで赤ちゃんの手?しかもかなり色が白い。
僕は自分の顔の前に手を出してみた。
腕の長さが短い?僕の体格は普通の標準的な日本人の16才の男子168センチだ、体つきも中肉中背で、手足も普通だから
この長さはどう見ても短くて小さい?
動転したというか焦った!
思わず声を出したが出した声にもビックリした、声がまともに出ない、喋ろうとしても上手く舌がまわらない
「ウァー・アー」というような声しか出ない?
体を起こそうと首を持ち上げようとしたが、重くて持ち上がらない?
まるで自分の体じゃないようだ!
なんとか、目線を自分の体(首から下)を見てみる事ができた。
驚いた・・・なにかタオルケットのようなものをかけられた体を見ると腹が出ていて足が短い?
僕はどうやら・・・赤ん坊?なのか?
っということは・・・もしかして・・一度死んで生まれ変わった?
何か昔やってたテレビで前世の記憶を持ったまま生まれ変わった人や高僧がいるというテレビがあったけど・・
もしかしてそれか?
そんな事を思っていると、ふいに誰か僕の顔を覗きこんできた!
まだ若い女性だ。
どうやら僕がビックリして、動き回ったり声を出しているのを気にして見ているようだ。
僕もどうしたものか判断がつかないので、思わず見入っていると、その女性は、ふいに僕の体を抱き上げて、何かを話しはじめた。
言葉が理解できない?
どうやら日本語ではない?だからと言って英語?でもないし・・韓国語ともフランス語ともニュアンスも違う感じだ。
まあ、韓国語やフランス語でも何を言っているのかわからないけど・・
女性は、微笑みながら、何か語りかけ、僕を揺らしはじめた。
どうやら僕がむずがっていると判断し、あやしているらしい。
その女性を今一度良く見てみる。
かなり綺麗だが、かわいらしい感じの人だ。
色白でほっそりしていて、何処かはかなげな印象だ、もしかして、今の自分?のお母さんなのかな?
だけど良く見ると、髪の色が青い?染めているのかな?目も青色だ・・日本人じゃないのかな?
でも顔のつくりは、それほど彫が深くないので、日本人のようにも見える。
もっと驚くことにその人の頭には猫耳?がついていた!
コ・・コスプレ?!
よくよく見ると服装の感じも中世の貴族風?の白と淡いベージュを基調としたドレスのような服装のようだ。
といってもゲームとか、映画でしかみたことはないが。
そんな風に見えた・・・
コスプレして子供をあやすって・・・大丈夫かな?
なんて事を考えていると、だまって見つめているのが、赤ん坊が落ち着いたと判断したのか、揺するのをやめて、
なにやら話かけながら僕をベットに戻した。
タオルケットを掛け直して、近くに置いてあった椅子に腰かけ、どうやら読みかけだったらしい本に目をおとす。
「読書家」なのかな?
僕は、少し落ち着きを取戻し、今の状況を考えた。
その時、風で窓が揺れる音が聞こえた、するとそれに反応して耳が動いた?
耳が動く?
おそるおそる、手を顔の横にあるはずの耳の位置に持っていくとそこに耳はなかった・・
手がちょと届かない位置、頭の上の方に耳があるようだ・・・
どうやらあの母親と思しき女性と同じ位置に耳があるらしい・・・
ということは、あの女性はコスプレをしていない・・ということか・・・
ここは、どこなのか・・僕は途方に暮れた・・・
だが、今の状態では、自分ではどうしようもできないので、様子を見るしかないと腹に決めた!
決めた途端、すごい眠気が襲ってきた・・そういえば・・赤ん坊ってよく寝てたな・・なんてことを
思いながらいつの間にか眠ってしまった。
[リオン]
私の名は「リオン・ウィード・ヴォルタール」この国の近衛騎士団の「風雷騎士団」に所属する騎士だ。
この国には4つの騎士団が存在する。
4つの騎士団とは「地震騎士団」「水龍騎士団」「火炎騎士団」「風雷騎士団」だ。
これは、この世界の四大元素魔法「地・水・火・風」に基づく。
それぞれの騎士団員は、その属性魔法に沿った騎士団に所属するのが普通だ。
作品名:リーンカーネーション・サーガ 作家名:八咫烏